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「唯様、ご飯ができましたよ」
「はーい、今行きます」
由佳がキッチンからインターホンで唯を呼び出す。部屋に据え付けてある電話の受話器で返事をして、唯は自室を出た。
芽衣と由佳から出会ってから早くも一週間、唯は二人と共にあのマンションに住んでいた。マンションの部屋を譲渡するという話に、当初は辞退しようとも考えていたのだが、無下に断るのもどうかと考え直したのだ。
(しかし、あんなに喜んでくれるとはなあ)
肌身を共にした身としての情もあり、一緒に住んで欲しいと二人に言ったとき、芽衣と由佳は涙を流して喜んでくれたのだ。初めは驚いているだけであった唯も、やはり美女の涙には弱く、心に響くものがあった。主というのはよっぽど凄いものかもしれない、と唯は感じ始めている。
唯が新居に移るにあたって、引越しは芽衣の手配であっという間に完了した。由佳の引越しもかなり早かったのだが、芽衣は荷物が多いせいかまだ解けてない梱包もあるようだ。やはり社長ともなれば、色々と持ち物が多いのかもしれない。
唯がリビングに入ると、キッチンからはいい匂いが漂ってきていた。扉が開いた音を聞いたのか、由佳がキッチンのカウンターから首を出す。
「ダイニングに運ぶから、先に座っていて」
「手伝いますよ」
「だーめ、唯様は座って待っていて」
由佳が笑ってそう言うので、仕方なく唯はキッチンを後にする。
一緒に生活して一週間、ようやく芽衣も由佳も、唯が普通に接してくれるのを好むのに気がついてくれた。特に由佳は親戚のお姉さんという感じで、気さくに接してくれる。それでも二人とも、唯に甘いことに変わりは無い。
「あれ、芽衣さんはまだお仕事?」
リビングのテーブルに書類を置き、芽衣はそのうちの数枚をソファにもたれて読んでいた。コーヒーを片手に啜りながら書類を捲るその姿は、キャリアウーマンそのもので、さまになっている。
「ええ、大した仕事では無いのですが。すぐに片付けますわ」
「いやいや、気にしないで。ご飯は食べるよね」
「はい、ご一緒しますわ」
「それにしても……」
芽衣の仕事する姿を唯はじっと見つめる。
「芽衣さんが仕事してる姿って初めて見るけど、格好いいね」
「そ、そうですか?」
「うんうん、やっぱり敏腕女社長って気がする」
「そ、そんな……」
芽衣は無意識に赤くなった顔を手で押さえる。先ほどまでのクールな表情を、あっという間に彼女は崩してしまった。普段は冷静沈着な芽衣でも、好きな人に褒められて照れるという一面はあるようだ。
「それじゃ、ダイニング行こう」
「ええ」
ソファからしなやかに身を起こし、芽衣は先に歩き出した唯を追う。
ダイニングには小さなテーブルがあり、二人が着席すると同時に由佳が食事をカートで運んできた。この部屋の他にも大きなダイニングルームがあるのだが、とりあえず三人の生活ではここで充分だった。色とりどりの料理が並べられ、由佳も着席する。今日の料理は中華料理がメインらしい。
「いただきます」
「はい、召し上がれ」
唯が美味そうに料理を食べ始めるのを、由佳は嬉しそうに見る。由佳の料理の腕はかなり良く、唯はこれだけでも三人で住んで良かったと思っていた。中学生が作る食事のレパートリーには、どうしても限界があるのだ。
「それにしても……この家って広いよね」
「そうでしょうか?」
唯の率直な感想に芽衣が首を捻る。
唯は一フロア全体のみがマンションの部屋だと思ったのだが、後で更に上に一階と屋上があると聞いてかなり驚いた。唯に割り当てられたのは書斎、寝室、それにもう一部屋。それもかなり大きな部屋だ。シャワーや風呂も幾つも備えられており、大きな風呂もあるようだった。こんな豪邸を唯は見たことがない。
「唯様の家から近かったので、とりあえずここを選びましたが……本当は一軒家を買おうと思ってたのですが」
「いやいや、いいって。充分だよ」
「それならいいのですが……」
「と、ところで……芽衣さんってどのくらいのお金持ちなの?」
「由佳、今の資金はどのくらいだったかしら?」
「はい、概略ですが。えーっと」
人差し指を顎に当てて、由佳は計算を始める。
「預金は30億、株はざっと50億くらい……あ、この前値上がりした分で7億プラスでしたか。それに海外債とか、多少の不動産……他に海外の銀行にも何億かありましたね」
「う、何か凄いんだけど」
「まあ、わが社が上場したときに株で元手が出来ましたからね」
「芽衣も私もマネーゲームは得意ですから。ちなみに私も結構お金持ってますよ」
芽衣と由佳の説明から、改めて二人の凄さに気づかされて、唯はクラクラする。この巨大な家にはようやく慣れたが、二人の生活に合わせるのにしばらくは大変そうだ。
「唯様、欲しい物があったら何でも言ってね」
「だめ、だーめ。そうやって甘やかすの禁止!」
由佳の言葉に、唯は大きく手を交差させてジェスチャーを送る。
「えー!? 何で?」
「私達は結構お金もありますし」
「僕は質素な暮らしがいいの。ゴージャスなのは、かえって疲れちゃうよ」
「そう仰られるのなら……唯様は偉いですね」
「どうして?」
唯の言葉に由佳と芽衣は目を見交わす。
「今までの主が派手な生活をお好みの方が多かったので」
芽衣の言葉に、由佳も同調する。
「そうそう、散々貢がされたわよね」
「前々回は宮殿が欲しいだったかしら? 結構大変でしたわ」
「豪華な食事とお酒が祟って、早死にしちゃったしね。まあ、その分こっちの仕事は楽にできたけど……」
そこまで言って、由佳の動きが固まった。
「いえ、唯様は今までとは比べ物にならないので、気にしないでね」
「そうそう、もうちょっと良い暮らしをして貰わなければ心苦しいですわ」
「あ、うん。なるべく二人の邪魔しないようにするから」
「だから、そんなに気にしなくてもいいってば」
二人は主として敬ってくれるが、唯には居候という気分が全然抜けていない。それに、唯としては芽衣と由佳には自分にはあまり縛られず、自由に生活して欲しかった。
「まあ、いいや。この話題はいつまで話しても決着がつかなさそうだし」
「そうですわね」
「徐々に僕の考えに合わせてもらえばいいんだし……それではご馳走さまでした」
「お粗末さまでしたわ」
由佳が皿をカートに載せ始め、唯は席から立ち上がる。
「唯様、今晩のご予定は?」
「んー、あとはお風呂に入って寝る……だけ……なんだけど……」
唯の言葉が尻すぼみになっていく。芽衣と由佳の期待するような眼差しに、彼は無意識に後ろに半歩下がる。
「えっと、ま、また今晩も二人と一緒に楽しみたいな」
「嬉しいですわ、たっぷり可愛がって下さいませ」
「お風呂入ってから行くね。体を隅々まで綺麗にしていくから」
芽衣は主に向けてにっこりと笑い、由佳も少年にウィンクを返す。
(すっかり日課になっちゃったな)
唯は何処と無く引きつった笑いで、楽しげに去っていく二人を見送った。
この一週間、唯は芽衣と由佳と何回もセックスしていた。出会った翌日は何事も無かったとはいえ、その次の日からはたっぷりしている。特に土日は昼からエッチしてしまったので、すぐに日が暮れてしまった。
(だけど、不思議に疲れたり飽きたりはしないんだよな)
ベッドの上に寝転がり、唯はそんなことを考える。確かに、セックスで疲れることはないのだ。睡眠時間も削られているのに、日中眠くもならない。もしかしたら、主になったことと関係があるのかもしれない。
(でも、セックスばっかりして頭悪くならないかな……っていうか、それより中で出してばかりいるけど、大丈夫かな)
ベッドの上で転がりながら、唯は悩む。避妊していないので正直心配なのだが、二人が何も言わないので大丈夫なのではないかと感じていた。確信は無いというのに。
「唯様、どうなされましたか?」
「あ、いや何でもないよ」
気がつかないうちに、芽衣と由佳が自室の入り口に立っていた。ノックの音は聞こえなかったが、戸は閉めていなかったと唯は気づく。部屋に足を踏み入れてきた二人は、バスタオルで体を巻いただけの姿だ。
「もう、私に何でも相談してくれればいいのに」
「いや、それよりも今は……」
「まあ、そうですね」
「楽しみましょう」
扉の枠に寄り掛かり、芽衣と由佳が太ももを上げる。前に合わせたバスタオルの間から太ももの艶かしい肌がのぞく。その光景に唾を飲み込んで、唯の咽喉が上下する。
たっぷりと見せ付けたあと、ベッドの前で二人はバスタオルを床に落とす。美女達が持っている手の平にとても収まりきらないくらい大きく、それでいて垂れていない胸、きゅっとなだらかなウェスト、そしてなだらかな曲線を描く太もものラインが目に入ってくる。
「お待たせしましたわ」
「今日もたっぷり可愛がってね」
ベッドの上に二人は、唯を挟み込むようにするりと自然な動きで座る。細くしなやかな芽衣と由佳の指が少年のパジャマのボタンを外し、ズボンに手をかけて脱がしていく。
「二人とも今日も綺麗……やっぱり凄いよ」
「あぁん、そうでしょうか?」
「もう、唯様ったら……私達が言葉に弱いって知ってるのに」
唯の言葉に、二人の体が震える。言葉だけでも、下腹部の奥に響くような感覚があるのだ。芽衣と由佳の肌が桃色に上気する。唯は由佳の唇にキスすると、柔らかな胸にためらわずに手を伸ばす。
「あん、唯さまぁ……おっぱい凄い気持ちいい」
「唯様、今日はどうご奉仕しましょうか?」
由佳に負けじと巨大な胸を腕に押し付けながら、芽衣が唯の耳へと囁きかける。その声には、背筋がゾクゾクするような甘い大人の色気がある。
「あ、あのフェラチオ……またいい?」
「ええ、お安いご用ですわ」
芽衣はにっこりと笑い、既に硬くなった唯のペニスを手に取る。
唯は何日か前に芽衣にフェラチオをしてもらったために、口淫は経験済みだ。そのときのフェラチオが凄く気持ちよくて、唯は交互に二人でしてもらって三回もイってしまった。その経験もあり、唯はセックスと同じくらい、口で奉仕してもらうのが好きになっている。
芽衣は唯の硬くなったペニスに顔を近づけると、髪をかき上げてそれを口に含む。美しい女社長の濡れた唇が、シャフトを滑り降りる感触に唯はゾクゾクする。唯にとってフェラチオは指で触られるより、遥かに異質で背徳感があった。
「ん、んう……ん、はむ……」
「ん、とっても気持ちいいよ」
口で奉仕されている快感を紛らわせるため、唯は由佳の胸を片手揉みながら、片胸に顔を近づけて乳首を口に含む。指で触るたびに柔らかく変形する胸を楽しみながら、つんと立った乳首を舌先で転がす。
「はふぅ、唯さまぁ……おっぱい気持ちいいの。もっと可愛がって」
唯が揉んだり舐めたりする度に由佳が甘いため息を漏らす。特に乳首を舐められる度に先っぽから乳房にじーんと心地よい感触が広がる。
芽衣は顔を上下してシャフトを唇で扱いていたが、やがて亀頭だけを口に含み舌先で舐める。ペロペロと小刻みに芽衣は唯を責める。二本の指と親指でペニスを挟み、優しく扱くのも忘れない。
「くっ」
思わず漏れる声を押し殺し、唯は気を紛らわせるために由佳の乳首を必死に舐める。無我夢中で胸の先端を舐められて、由佳は身悶えして逃れようとする。
「唯さま、だめ。激しすぎるの……おかしくなっちゃう」
だが唯は体を抱き寄せて由佳を離そうとしない。乳首を唾液まみれにされて、由佳は嬌声をあげる。
芽衣は唯のペニスをぐぐっと口の奥まで飲み込む。舌全体でシャフトを舐めながら、ペニスを吸い上げる。
「あ、もうダメだ。芽衣さん、いいよ」
びゅっ、びゅる、びくびく、びゅくっ
尿道から白濁液が勢い良く飛び出す。射精の快感に唯は身震いしてしまう。
「んんっ! ん、んう、んく……」
美しい顔を多少歪ませながら、芽衣は必死に精液を咽喉の奥で受け止める。ビクビク蠢くペニスの竿を舌で舐めながら、精子を口に溜めていく。美女の口を汚しているという事実だけで、唯は背徳感でゾクゾクする。
唯がたっぷりと精液を出し終えると、芽衣は唇で尿道に残った分まで吸い上げる。そして唇でシャフトを清めながらペニスを唇から抜いた。
「こんなに一杯……」
芽衣はうっとりとした表情で口の中に溜まった精液をゆっくりと咽喉を鳴らして嚥下していく。苦い精液でさえ、唯のだと美味しく感じられた。
「唯さま……抱いて」
「お情けを下さい」
「えっと今日はどっちからすればいいのかな?」
二人の美女に身を寄せられ、唯はドギマギしてしまう。もう既に何度も抱いているというのに、妖艶な芽衣と色香が濃い由佳にはいつまでも心臓の鼓動が跳ねてしまう。
「お好きな方をお使い下さい」
「唯さま、お願い抱いて」
二人は示し合わせたようにベッドに体に折り重なるように倒れる。芽衣が上で由佳が下だ。太ももを広げ、たっぷりと愛液がこぼれている性器を唯へと晒す。既に陰唇がうっすらと開いて、涎を垂らしてペニスを欲しがっている。
芽衣と由佳の痴態に、唯の興奮がピークに達する。
「い、いくよ」
「きてー、唯さまぁ」
「欲しいんです、お願いします」
二人に圧し掛かった唯はまずは由佳の中へと入れる。ずぶりとペニスでヴァギナを刺して、奥まで突き込む。
「由佳さんの中、凄い」
「ああっ、唯さま」
絡みつく由佳の膣壁を擦って、じゅぷっと肉棒を抜く。そしてそのまま芽衣の膣内を陰茎で蹂躙する。
「ああ、唯さま。唯さまのものが私の中に」
「芽衣さんも凄いよ」
きゅうきゅうと締め付ける芽衣の中を一刺しして、唯はペニスを抜く。そしてすぐさま由佳の中へと入る。
「ああん、もっとして」
「はん、唯さまの意地悪」
「由佳さんも芽衣さんもいい。二人とも好きだよ」
「ひゃああん」
「だめですわ、その言葉に弱いのー」
温かいペニスに貫かれ、すぐに引き抜かれる感覚に二人は胸の中が気持ち良さで一杯になる。快感に翻弄されて芽衣は必死に由佳にしがみつき、由佳は芽衣の背に腕を回して抱き寄せる。
「好き、好き、二人とも大好き」
「あ、ああっ、だめぇ」
「頭がおかしくなってしまいます」
「あん、ひゃあん、ふあ、もっともっとしてして、奥まで」
「おちんちんで突いて下さいませ。あ、あっ、ああっ、いやらしい私にお情けを」
唯の言葉に二人の膣がきゅうきゅうと締まる。そして抜き差しされる度に膣壁を擦る力が強まる。
「くっ、イクよ」
「来てー、唯さま」
「私の中にお願いしますわ」
「くっ」
由佳の中へと突き刺し、子宮口を圧迫しながら精液を吐き出す。その瞬間に由佳の頭の中がスパークする。
「ああ、唯さまぁ。大好きなのぉぉお!」
唯はすぐ由佳の中から抜き、そのまま芽衣の中へと突き込む。そして残りの精液を全部芽衣の膣内に流し込んだ。
「唯さま、温かいです……あん、あぁん」
ふわっと浮遊感を感じながら、芽衣はそのまま達する。恍惚とした表情で芽衣は由佳を抱きしめる。
「ごめん、二人とも」
「えっ!?」
「止まらないや」
そのまま腰を動かし、唯は芽衣の中に肉棒を突き込む。柔らかく唯を迎え入れる膣内をペニスで思う存分擦りたてた。
「ひゃあ、唯さま! ああっ、だめですわ。許してぇ」
絶頂の余韻から、再び快楽の渦へと引き戻されて美貌の女社長が悶える。ぐちゅぐちゅと膣内をかき混ぜられて、精液が膣から押し出される。
唯はすぐにペニスを抜き、再び由佳の中へと入れる。
「ああぁぁ! あっ、あふっ、唯さま、すぐには無理よ」
再び嵐のような快感を得て、由佳の膣がペニスのシャフトに食いつく。ますます深い刺激を覚え、由佳の意識が混濁する。
「あう、あっ、ひあ、おちんちんだめぇ、唯さま、待ってぇ」
「ふあ、ああぁん、気持ちいい。死んじゃいます、私死んでしまいます」
「ああ、二人とも可愛い声だよ」
「ふあぁあん、言わないで! ますますおかしくなっちゃう」
「あ、あ、あっ、あん、あふっ、はあん。な、何度もいっちゃいます」
浅いエクスタシーを感じるのを繰り返す二人を苛め抜くように唯は腰を振り続ける。愛液で既に二人の太ももは水でもかぶったようにびしょ濡れになっている。ぐちょぐちょという湿った音に合わせて、二人の美女は嬌声を何度もあげる。
「イクっ!」
「あああああ、またいっちゃうだめぇぇぇぇ、死んじゃう」
「ひゃああ、唯さま! 許して、許して、許して下さいませ」
芽衣の子宮に精子をかけて、すぐに由佳の膣内へと入って思う存分残りを吐き出した。唯はかつてないくらいの気持ち良さに身を震わせるが、芽衣と由佳はその比ではない。
「うあぁあ、あぅ、あぁ、ふあぁ」
「だめです……き、気持ちいいですわ」
膣内がキュッキュッと断続的に締まり、脳を焦がすような快楽に何も考えられない。目が焦点を失い、二人は口から零れる涎を止めることが出来ない。
「二人ともとっても可愛かった」
「あうあ……はぁはぁ、ふは……」
「あ、ありがとうございます……」
由佳は息を荒げて返事も出来ず、芽衣はかろうじて声を絞り出す。それでも唯の言葉が下腹部にじーんと響いて、温かい気持ちに包まれる。
「えっと、おさまらないんだけど」
「えっ、何でしょうか?」
「その、もう一回いいかな?」
「ちょ、ちょっと待って下さい!」
「唯さま、ストップ。私これ以上されたら、死んじゃう」
「そう言っても……ご、ごめんなさい」
動きが制御できないように、唯の腰が更に早いスピードで動き出す。
「ひゃあああああ! 死んじゃう、死んじゃう、殺してー、だめー!」
「ああぁぁああ! だめ、許して、お許しを、いや、いや、おちんちんだめですの!」
三回目で既に敏感になっている膣の快感は凄く、もう既にいっぱいいっぱいだというのに強制的に何度も絶頂を迎えてしまう。唯は三度目も中に出したが、二人の意識はそのときには完全に途切れていた。
「あの、それじゃ行ってきますね」
「はい、いってらっしゃい」
「私共も夕方には戻りますので、待っていて下さいね」
朝の玄関。学校に向かうために、唯は黒い学生服を着込んでいる。二人は珍しく重役出勤するということで、スーツには着替えているもののまだ家に残るということらしい。
「えっと、その離してもらわないと……」
送り出そうとする口調とは裏腹に、二人の美女は唯を抱きついて離そうとしない。顔を芽衣と由佳の豊かすぎる胸で挟まれて唯は嬉しいのだが、このままでは遅刻してしまう。
「あら、ごめんなさい」
「でも、名残おしくてねー」
「わっ、わっ、キスはダメです。跡が残っちゃいます」
頬に顔を近づける両者に、慌てて唯はストップをかける。仕方なく二人は唯の体から離れた。
「じゃあ、車には気をつけてねー」
「では、いってらっしゃいませ」
由佳は手を振り、芽衣はぺこりと頭を下げる。それに手を振って返しながら、唯は玄関を出た。
「何だかますます甘やかされてる気がするなあ」
エレベーターのボタンを押しながら、唯はため息をついた。すぐにエレベーターの戸が開いたので、すぐに乗り込む。エレベーターはすぐに階下へと動き出した。
残された二人も玄関の扉を見ながら、ほふっとため息をつく。
「昨日は……」
「激しかったわよね」
「そうそう、癖になっちゃいそう」
「嘘おっしゃい。もうすっかりはまってるくせに」
「あれ、それは芽衣も一緒でしょ」
ふっと微笑む芽衣に、にこにこしながら由佳も同意する。二人はすっかり唯の虜になっていた。仕えることに喜びさえ感じている。
「さてと、唯さまも送り出したし」
「出勤しますか」
うーんと伸びをしてから準備の為に由佳がきびすを返し、芽衣も後ろに続いた。
早く帰ると唯に約束した二人だったが、それは守れなかった。夕方の廃工場に芽衣と由佳の姿はあった。
幾つもの黒い影が既に止まって久しい設備の間を動き回り、それを常人には出せないスピードで芽衣と由佳が追う。小型の悪魔……奈落からやってきた異形の者を追って、二人はここへと来たのだ。超人的な脚力で芽衣と由佳は敵へと接近していく。
「まったく、ちょこまかちょこまかと……由佳、唯様と連絡はしたの?」
「いま、メールを打ってるって。すぐに知らせるわ」
「まったく、もっと早めに連絡してよ。唯様のことだから、心配してるかもしれないでしょ」
「わかってるってば」
携帯の液晶を見ながらも由佳のスピードは落ちず、障害物を自在にジャンプでかわしている。その姿はまるで忍者のようだ。
「逃げるしか能が無いってどういうことよ、少しは止まりなさい」
由佳の携帯を持たない方の手から炎が放射状に伸びる。火炎の塊が大きく広がり、巨大な蛇のように小悪魔の一体を飲み込む。猿に似た叫びのようなものをあげ、悪魔はそのまま黒炭へと変わって地面で砕けた。
「はい、メール完了」
「とっとと済ませて帰る予定だったのに」
芽衣は意識を集中させると、窓を凍らせて氷の壁を張って封じる。窓から逃げ出そうとした一体の悪魔は、突然出来た厚い氷の壁に身体がぶつかり、戸惑ったように動きが止まった。好機と見た芽衣は手の平から氷の槍を作り出し、強烈な投擲で相手を串刺しにする。腹を槍で貫かれた悪魔は、灰の彫像と化して崩れ去った。
「残り何体?」
「五体よ」
「了解!」
芽衣は氷のナイフを四本放ち、更に一体の動きを小さなダメージで鈍らせる。僅かなスピードの低下は、ガーディアン相手では致命的だ。芽衣の水平に伸ばした手から白い光線が迸り、その悪魔は一瞬で凍りついた。由佳も追いついた一体を片手で掴み、首元を押さえつける。暴れて逃げようとした相手を、手の平から岩をも溶かす高熱を発して、由佳は一瞬でどろどろに溶かしてしまう。
「残り三体!」
「上に向かうわよ」
鉄筋をつたい、三体の影は天井近くへと飛ぶ。開いていた天井の穴を芽衣が凍らせて塞ぐが、紙一重の差で二体が抜け出す。
「逃した!」
「ちっ!」
逃げそこなった一体は由佳の放った火球を食らって、火達磨になって落ちる。二人は鉄筋を蹴りながら上がり、トタンの天井を体当たりで突き破った。
「二人とも居て、こんなのを逃すとは珍しいな」
屋根の上に着地すると、芽衣と由佳の前に月明かりの下に女が一人立っていた。鞘に収めた日本刀を手に持ち、彼女は鋭い視線を二人の女に投げかける。長い漆黒の髪を一部後ろで縛り、後ろに流している。目つきはきっと鋭いが、かなりの美女であることは確かだ。薄紫のワイシャツを胸で大きく盛り上げ、すらっとした足をジーンズで包んでいる。
「雛菊か……」
「ああ。偶然お前たちらしい気配を察知したので、万が一と思ってここに来たのだが……」
屋根の上で灰になり始めている二体の肉塊に、雛菊はちらりと視線を送る。刀で切られたのか、両方とも横一文字に切断されていた。
「冷静な二人らしくないな。どうしたんだ、かなり焦っていたようだが」
「いや……」
「その……何でもないわ」
雛菊の言葉に芽衣と由佳は言葉を濁す。
(唯様に嫌われたくなくて焦っていたなんて)
(とてもじゃないけど言えないわね)
視線だけで会話して、二人は雛菊に向き直る。そんな二人の怪訝な様子に、雛菊は片眉をあげる。
「何かあったのか?」
「本当に何でもないわ」
「それより、新しい主が見つかったわよ」
「それは本当か?」
由佳の言葉に、雛菊は驚いたように目を見開く。
「して今度の主はどんな奴なのだ?」
「う、うーん、いい人よ」
「そうね、それがピッタリ当てはまるわ」
「何だそれは?」
二人のはっきりとしない言動に、雛菊は困惑したような表情を見せる。
「とにかく、会わせて貰おう。案内してくれ」
「え、これから?」
「何だ、何か不都合が?」
「いや、無いけれど」
あまり気乗りはしないが、芽衣と由佳は仕方なく雛菊を案内するために駐車してある車に向かって歩き出した。屋根から飛び降りた二人を追って、剣を取り込むように体内へとしまった雛菊も屋根から空中へと足を踏み出した。
「あ、おかえりなさい」
玄関が開いた音に唯は広いキッチンから廊下に出た。いつものように芽衣と由佳の姿が玄関にある。だが更にもう一人女性が居るのを見て、唯はペコリと頭を下げる。
「どうも、こんばんは。芽衣さん、こちらの方は?」
「唯様、こちらは……」
「お初にお目にかかります。竜宮雛菊と申します。どうぞお見知りおきを」
さっと片膝を玄関のタイルにつく雛菊に、唯は目を丸くする。
「もしかして、能力者って芽衣さんと由佳さん以外にも居るの?」
「はい、その通りです」
「芽衣、話していなかったのか?」
芽衣のことをじろりと片膝をついたまま雛菊は睨むが、彼女は軽く視線を合わせるだけで無視してしまった。
「我らガーディアンは他にも数多く居ます。いずれ全ての者と会うことでしょう」
「そうなんですか。他にもたくさん居るんだ」
「この雛菊、唯様に命尽きるまで尽くす所存です」
「あ、うん……ありがとうございます。その、立ち上がって頂けますか?」
雛菊の手を取り、唯は立ち上がらせる。
「これはすみません。主にこのようなことをしてもらって」
「気にしないで下さい。晩ご飯食べていきますよね?」
「いえ、私は……」
「遠慮しないで」
「はっ、それでは頂きます」
雛菊は畏まったまま、玄関を上がった。その僅かな間に、唯がそっと芽衣に囁きかける。
「何だか……これまた凄い人だね」
「申し訳ありません。雛菊は昔から堅苦しくて……」
「いいって、気にしないよ」
雛菊に改めて向き直ると、唯はにっこりと微笑む。
「それじゃ、ご飯にしよう。案内しますね」
「はっ、よろしくお願いします」
廊下を抜け、四人はリビングへと辿りつく。
「唯様、それじゃ手早く夕飯作るから」
「あ、由佳さん。一応僕が作ったから」
「えっ」
キッチンに向かおうとする由佳を唯は腕を掴んで引き止める。ダイニングに移動すると、確かに料理が並んでいた。
「いや、ネットで調べて作ってみたんだけど、結構料理って出来ちゃうものだね。味は悪いかもしれないけど、食べてみて」
「まあ、ありがとうございます」
「由佳、主に料理させるとは」
「いいからいいから、僕が好きでやったことだから」
由佳に食ってかかる雛菊を唯が押しとどめる。
「料理がこれ以上冷めちゃうとまずいから。ほら、雛菊さんも座って座って」
「わかりました」
渋々と雛菊はテーブルに座り、唯に続いて芽衣、由佳も座る。四つある椅子が埋まった。
「それじゃ、いただきます」
四人が料理に箸をつける。ハンバーグとサラダ、それに前夜に食べ残した余り物が幾つかおかずに並んでいる。
「うーん、どうかな?」
「美味しい、唯様もやりますね」
「そうかな?」
「ええ、美味しいですわ」
「これはなかなかものです」
褒められて恥ずかしいのか、唯は照れて頭をかく。しばらく黙々と四人は食事に手をつけていたが、沈黙をやぶったのは雛菊だった。
「由佳、その口調どうにかならんか。さっきから聞いていたが、唯様に馴れ馴れしいぞ」
「ちょっと馴れ馴れしいってどういうことよ」
「まあまあ、雛菊さん。僕が堅苦しいの嫌いなんで、頼んで変えてもらったんだよ」
「しかし……」
「雛菊さんも、もうちょっとざっくばらんにいきましょう……ね」
「いえ、そのようなわけには」
唯の言葉にも雛菊は表情を引き締めて、首を横に振る。その頬に手を当て、唯がじっと雛菊と目を合わせる。
「雛菊さんも美人さんなんだから勿体無いよ。もっと肩の力を抜いて……ね」
「そ、そんな……えっ!?」
雛菊の胸が一際強く鼓動を打つ。感じたことの無いような暖かさが胸の奥からじんわりと広がっていく。彼女はシャツを掴んで衝動に耐えるが、決して不快なものではない。
「こ、これは?」
「あらあら」
「唯様もやるわね。雛菊、唯様って凄いんだから」
同僚の言葉に雛菊は困惑したように二人を見る。
「唯様の言葉には力があるの」
「だが、今までの主の言霊にこのような力は……あれは我らを縛るもので」
「何か、僕のはちょっと違うみたいです」
あははと苦笑する唯の言葉に、雛菊はますます首を傾げる。
「百聞は一見にしかず。雛菊も体験するのが一番よ」
食事を終え、水を一杯飲んだ芽衣がにっこりと笑う。その笑顔には何か含んだものがあるが、それが何か雛菊にはわからない。芽衣の言葉に雛菊より唯が慌てる。
「えっと、それって……」
「唯様は黙って下さい。プレゼントっていうのは驚かせた方がいいでしょ」
席を立つと由佳と芽衣が雛菊の両隣に立つ。それぞれが雛菊の片腕を掴むと、二人は有無を言わせずに彼女を立ち上がらせた。
「お、おまえ達!」
「暴れないで」
「こっちに来なさい」
二人の行動に思わず雛菊は自らの力を使おうとする。
「二人とも、あまり強引なことは」
「ですが、雛菊のためですので」
「うーん……雛菊さん、乱暴なことはしないから」
にっこりと唯が雛菊に笑う。すると抵抗しようと力の入っていた雛菊の筋肉から、ふっと力が抜けた。柔らかな何かが体をすり抜けるのを、雛菊は確かに感じた。
「さっ、雛菊来て」
「えっ……ああ」
由佳に案内されて雛菊が歩き始め、芽衣と唯が後に続く。既に腕を掴まなくても雛菊は素直に由佳に従っている。
長い廊下を進み、四人は唯の寝室へとやって来る。ここに来て、ようやく雛菊は自分が何をされるか理解する。
「ゆ、唯様。これは」
「えっと、嫌かな?」
「別に嫌ではないですが……」
雛菊は自分でも思わずに仏頂面になってしまう。武人としての誇りがある彼女は、昔から夜伽が苦手だった。それを見て、唯はふっと笑みを見せる。
「嫌なことはしないから……ダメだったら言ってね」
「はっ、そこまで言われるのでしたら」
雛菊は自分からベッドの上に乗り足を投げ出す。ベッドの上に横になった彼女は、服の上からもわかるくらい引き締まった体をしており、その反面、大きく実りきった巨大な胸をしていた。長い髪がシーツの上を流れて、少し緊張している表情が逆に色香を放つ。
唯達もベッドに乗り、スプリングを軋ませながら芽衣と由佳が雛菊に近づく。
「私達は邪魔しませんから」
「雛菊をたっぷりと可愛がってあげてね」
「うん、わかった。雛菊さん……」
芽衣と由佳の微笑を受けた後、唯は雛菊の頬に手をやる。中学生のまだ小さな手の感触に彼女はドキッとしてしまう。
「雛菊さん、綺麗だよ」
「ゆ、唯様……んっ」
ゾクっと体が震えた瞬間、優しいキスが雛菊にやってきた。綺麗という言葉が頭に響き、胸を快感が駆け巡る。キスだけなのに、雛菊の心は興奮していく。やがて唯の唇が離れると、ついつい自分の唇で追いかけそうになってしまう。
「はぁはぁ……唯様、これは?」
「これが僕の力みたい。雛菊さんの唇、とっても甘かった」
「はぁん、や、やっ」
唯の言葉一つで、雛菊の下腹部がじんわりと濡れてしまう。巨大な胸を優しく少年に掴まれると、ジーンと頭を甘い痺れが雛菊を襲う。
「ああ、そんな……これだけでこんなに」
芽衣と由佳が素早く雛菊の服を脱がせてしまう。白のシンプルな下着が露になるが、それも二人は脱がしてしまった。
「雛菊さん……」
雛菊の後ろに回った唯が大きく突き出した胸を両手で揉み始める。芽衣や由佳と同じくらい大きい胸は弾力があり、両手では掴みきれない。
「は、はぅ、はぁ……胸が変だ……唯さま」
胸を揉まれているだけなのに、蜜のように甘い痺れを雛菊は感じる。唯の手にまるで何かの魔法がかかっているように刺激を覚える。
「揉まれているだけなのに、どうして、こんな……」
「雛菊さん、可愛い。喘ぎ声も甘いし、とっても素敵だよ」
「ひゃあああ、やっ、やああ、何これ……おかしく、おかしくなります」
耳元の囁きが、脳髄を焦がすような痛烈な快感になる。言葉だけなのに、甘い衝撃が雛菊を襲い、それに翻弄されてしまう。胸も更に熱を帯びて、揉まれる度に温度が上がっているような錯覚を彼女は覚えた。
片手で形の良い巨大な胸を揉みつつ、唯の指が股の間に伸びる。ピンク色の陰唇は既にたっぷり湿り、愛液が少年の細い指に絡みつく。
「きゃっ、そこはダメ、触らないで下さい」
「雛菊さんの喘ぐ姿も綺麗ですよ」
「ふああああ、そんなこと言わないで下さい。やっ、いやっ、あああぁ!」
二本の指が雛菊のヴァギナに割って入り、膣口の中に浅く入る。きつい膣を少し進むと、指はすぐに処女を証明する膜にすぐ突き当たってしまう。
「だめだめ、だめぇ。その奥はだめです」
「雛菊さん、処女なんだ……嬉しい」
「はぁん……唯さま、そんなに言われたら、私は」
髪を振り乱して、雛菊はシーツを掴む。どぷりと生温かい愛液が体内から出てきて、唯の指を濡らす。その反応に満足して、唯は浅く彼女の膣口をぐちゅぐちゅと音を立てて擦りあげ、優しく愛撫する。
「ひゃ、ひゃあん、あっ、あ、ああっ!」
「ふふっ、雛菊気持ち良さそう」
雛菊は股を閉じて唯を止めようとするが、由佳と芽衣が足を掴んで逆にぐっと広げる。抵抗することが出来ず、雛菊はシーツを掴んで悶えた。
「ひぐぅ、そこはだめ、うぅ、あ、あああ……」
「雛菊さん、ここ弱いの?」
膣の上にある小さな突起を探り当てると、唯の指がそれを挟み込む。愛液に濡れた指で触られただけで、雛菊の引き締まった体は軽く痙攣してシーツをくしゃくしゃにする。
「弱いの、そこ弱いんです、クリトリス弱いの……唯さま、お許しを、お情けを……だめ、だめぇ、だめなんです」
「唯さま、そろそろ入れてあげて下さい」
芽衣の言葉に頷くと、唯は軽く雛菊の腰を抱え上げる。そしてそのままそそり立った肉棒でずぶりと膣口を突き刺した。ペニスを入れまいとする抵抗を唯は膣内で感じた。だが唯は腰を持ち上げようとする雛菊を、腰を掴んで強引に下ろして処女膜を突き破る。
「うぐぅ、痛っ」
「雛菊さん、大好き」
「ふわぁん、あ、ああっ、唯さまぁ……雛菊もぉ」
唯の甘い言葉に強烈な痛みが四散し、ふわっと膣から快感が雛菊の体に広がる。全身を唯に包まれているような錯覚を受けながら、強烈なのに温かい刺激に意識が押し流されていく。
「雛菊さん、可愛い、好き、大好き」
「はっ、はい、私も好きぃ、お慕いしてますぅ、はっ、はあ、あぁん……」
唯の言葉一つ一つが体に刻まれる度に、ペニスの一突きがどうしようもない甘みになって広がる。だらしなく溢れ出る愛液と共に流される血も、処女を破られた痛みもまったく気にならない。
雛菊の膣はきつく、快楽を貪るように唯のペニスを締め付けた。ただでさえ圧迫されているのに、雛菊は大きく腰を振り、唯を急き立てる。今まで処女だったのが嘘のようだ。
「あ、ああ、犯して、犯して下さい、雛菊の膣をぐちゃぐちゃにして、お願いします」
「うん、たっぷりしてあげる」
胸をもみくちゃにしながら、子宮口までずんずんと突き上げる。雛菊の胸はますます熱を帯びたように刺激を感じ、ペニスが奥まで入るたびに脳髄を貫かれるような快感を彼女は得た。世の中にこんな快感、快楽、気持ちよさがあったなんて美剣士は知らなかった。
「雛菊さん、イクよ」
「あぁん、来て下さい、雛菊も雛菊も……はしたなくてごめんなさい」
「雛菊さんもイって」
「私も参ります。天にまでイってしまいます……ふあぁぁぁぁあ!」
どぴゅどぴゅ、ぴゅるるる、どくん
雛菊の膣内に精液が出された瞬間、彼女は絶頂に達した。雛菊の頭に脳内物質が駆け巡り、体をエクスタシーへと導く。彼女の意識は温かい感触に包まれ、朦朧としてしまうがそれが心地よかった。
唯のペニスはどくどくと精液を吐き出し、雛菊の膣を汚す。子を成さんとするため、尽きることがないように思うほどザーメンを出してからようやく射精が収まった。射精の感覚は格別良かったが、射精が終わってもペニスを握って離さない膣壁が唯には何とも言えず心地良かった。唯は荒く息を吐き、雛菊は恍惚とした表情で彼に寄り掛かる。繋がったまま、二人はしばらく動かなかった。
何分か経った頃、ようやく唯が声をかけた。
「雛菊さん」
「はい、唯さまぁ」
のろのろと首を回し、とろんとした瞳で唯を黒髪の美女は見る。何も知らない人が見たら、酒で酔っていると思うだろう。未だに意識は半ば快楽の海を泳いでいるようだった。雛菊の心はもう唯にすっかり奪われている。
「あの、その、悪いんですけど……」
「はい……」
「もう一回いいですか?」
唯の言葉に、頬を叩かれたように雛菊の意識が戻った。ぽかんと唯を見た後に、一気に頬が朱に染まる。
「あ、あの……私、壊れてしまいますわ……」
「えっと、優しくするんで」
「もう、唯様の言葉に逆らえないのを知ってるくせに……憎いですね」
もじもじとする雛菊の膣が嬉しそうにきゅっと締まる。それだけで軽く身を震わせてしまう。
雛菊のやり取りを見て、二人に見つからないように由佳が芽衣に耳打ちする。
「雛菊のあんな姿見たことある?」
「無いわね……千年以上生きていたけど、あんなの初めてよ」
「ああ、ふにゃふにゃしちゃって」
「あら、唯様に抱かれてるときは由佳もあんな感じよ」
「え、やーん。そ、そうなの?」
「ほら、そんな感じよ。いいんじゃないの、私も似たようなものだと思うし」
芽衣と由佳のやり取りも知らずに、雛菊と唯は続きを始めようとする。雛菊からペニスを抜き、唯は体勢を変えようとする。膣口からどろりと精液が垂れ、彼女の太ももを流れ落ちた。
「んっ、これでよろしいですか」
「うん、そのまま……」
あぐらをかく唯の背に腕を回し、雛菊は慎重に腰を落とす。
「あ、あぁん……入ります……」
再び唯のペニスが雛菊の膣内へと入る。狭い膣内を押し広げ、硬い肉棒が彼女のヴァギナを犯す。
「それじゃ、ゆっくりね」
「はい……よろしくお願いします……」
唯は浅いストロークを何度か繰り返し少し止める、そして再び雛菊を突くのを繰り返す。この一週間のセックスの経験で、唯はこういう芸当もできるようになっていた。
「はぁ、唯さまの暖かさを感じます……雛菊は嬉しいです」
優しく浅いセックスに雛菊はふわふわとした気持ちよさと優しさを感じていた。自分の胸に顔を埋める少年が愛しく、無限の温かみを与えて貰えるような気がする。雛菊の指が唯の頭を優しく撫でる。
「ん、雛菊さん、気持ちいい?」
「はい、とっても……あ、ああん」
唯の唇が胸に幾つもキスマークをつける。その度に雛菊の胸の中に再び火が灯される。つつっと彼の唇が胸を伝い、鎖骨をのぼる。そして頬にキスを受けると、どくんと下腹部に甘い快楽を感じた。
「ああ、はぁ、はぁん……唯さま、唯さま、唯さま……」
頬や瞼、おでこ、唇にキスを受ける度にキュッと膣がペニスを締め上げる。雛菊には絶対に耐えられない快感だ。特にキスをされると、全身が奮い立つような感覚だ。何度も唯の言葉を受けながら、どんどん高みに昇ってしまう。
「唯さまぁ……私……」
「ん、雛菊さん?」
「もう我慢できないんです……もっと激しくして下さい」
「えっ?」
唯の承諾を待たずに雛菊は激しく腰を振り始める。愛液が唯の股間を濡らし、膣がペニスをくっと締め付けた。雛菊は欲情に完全に捕らわれていた。
「雛菊さんがいいなら」
「早く、早くして下さいませ。雛菊にお情けを、お情けを下さい」
「いくよ」
ずんずんと唯が腰を突き上げると、雛菊は少年の華奢な体にぐっとしがみ付いた。一突きされるごとに快楽に翻弄される。
「唯さまぁ、唯さまぁ。雛菊はもう……あ、あっ、ふあ……おちんちんがいいの」
「雛菊さん、可愛い。好きだよ」
「ひゃあ、あぁあああ、ふあぁぁ……だめぇぇ……」
唯の言葉に雛菊の頭がスパークする。夢中になって腰を振ってペニスをあそこで貪り、唯の顔に何度も何度もキスを繰り返す。快感に耐えようとすればするほど、ますます気持ちが良くなってくる。
「唯さま、ごめんなさい。あ、あ、あ、ふあ……雛菊はいやらしいんです、あさましいんです」
「雛菊さんはとっても素敵だよ」
「ふわぁぁぁぁ、そんなこと言っちゃだめです。気持ち良過ぎるんですぅ」
「雛菊さん、いっちゃって」
乳首に噛み付いて、子宮口をペニスで強く突く。充分高まっていた雛菊はそれに耐えられなかった。
「ああ、いく、いく、いきます……ふあ、ああああぁぁあ、いくぅぅぅぅ。だめぇぇぇぇ」
雛菊の体がビクビク震え、膣が痛い程に締め付ける。そしてエクスタシーに達してしばらく後に唯は更に腰を振りたてる。
「ひゃ、ひゃぁ、ゆいさまぁ……」
「出すよ」
どびゅ、びゅるる、びゅびゅびゅっ
唯は精液を放ちながら、ぎゅっと雛菊の体を抱き締める。熱い精液を膣に受け、ビクビク動くペニスに雛菊は更に絶頂を引き伸ばされる。
「あ、あぁ、あ、あついの……ゆいさまのあつい」
あまりの快感に耐えられず雛菊の意識は絶頂が収まると同時に飛んでしまった。くったりとしおれた花のように唯に体を預ける。
雛菊の未開発である膣を楽しみ、唯は射精をたっぷりと楽しむ。やがて精液を出し尽くすとほふっと満足そうにため息をついた。それを見て、芽衣がようやく声をかける。
「唯さま、随分と楽しんだようですね」
「あ、ごめんね。放っておいて」
「まあ、今日も雛菊は特別ですわ。彼女も良かったみたいです」
由佳が雛菊の髪をかきあげ顔を覗き込む。
「あらら、雛菊ったら気絶しちゃってるわ」
「ええ!? 大丈夫かな」
「今更何を。しょっちゅう私達を気絶させちゃってるくせに」
「あ、うん、そうなんだけど」
「でも、処女に二回続けてするなんて、唯さまも酷いお方ですわ」
芽衣と由佳の意地悪な笑顔に、唯はバツが悪そうに頬をかく。
「まあ、雛菊も満足したことですし、後は私達が……」
「あ、あの」
「はい、何でしょうか?」
「芽衣さんと由佳さんともしたいんだけどいい?」
唯の言葉に芽衣と由佳は信じられないように彼を見る。
「あの、お体は大丈夫ですか?」
「そうそう、無理しなくても……」
「いや、もっとしたくて」
モジモジとする唯に芽衣と由佳は唖然とするしかない。だがそれもすぐに嬉しさと欲情に変わってしまう。
「嬉しいですわ。私達をお好きにお使い下さい」
「満足するまでしていいから」
芽衣と由佳は服を手早く床に脱ぎ捨てる。二人の妖艶な姿に、大きくなっているペニスはますます硬度を増してしまう。
「でも、ただするのも何ですね……今日は雛菊も居ることですし」
「あ、それなら私にいい考えがあるわ」
「え?」
意識の無い雛菊を抱えながら、唯はきょとんとする。由佳は素早く芽衣に耳打ちして、芽衣はそれに頷くとにっこりと由佳に微笑んだ。
「ん……あれ?」
揺り動かされる感触に雛菊が目覚める。うっすらと開けた目の前に由佳の顔が現れたので、意識が一気に戻った。
「わ、私はどうしたんだ?」
「あら、起きたんだ。さっきまで気絶してたのよ」
起き上がろうとして、自分が由佳の体に抱きつくようにうつ伏せになっていたことに気づく。柔らかく温かい感触がしていたのはこの所為かと雛菊は納得する。
「あん、ああっ、はぁ……唯さまぁ……おちんちんもっと入れて下さいませ」
芽衣の嬌声が下から聞こえて、雛菊は目を丸くする。てっきり由佳の上に居るだけと思ったのに、芽衣が更に下に居て三段重ねだったらしい。
「唯さま、雛菊が起きました」
「あ、あの唯様……これは……」
「あ、良かった。気がついたんだね」
雛菊の股の間で、唯は芽衣の中にペニスを突き入れている。深いストロークに芽衣が普段のプライド高い姿を投げ捨て、嬌声を響かせる。
「ふあ、ああっ、ごめんなさい。唯さま、いっちゃいますわ……あ、ああっ、おちんちん良すぎて」
芽衣が絶頂を迎え、膣がギュッと締まってそれを唯に伝える。だがそれでも達さない唯は尚も腰を振りたてて動く。
「あ、動いちゃだめぇ、苦しい……優しくしてぇ、こんなの激しすぎるぅ」
「ふふっ、唯さまぁ、そんなに芽衣を虐めちゃダメですよ。雛菊も起きましたし……」
「ちょ、ちょっと由佳。何をする!?」
臀部から由佳は雛菊のヴァギナに手を動かす。陰唇に両指を重ね、ブイの字にぱっくりと広げる。
「唯さまぁ。雛菊の中に入れちゃって下さい」
「駄目です。唯様、お待ちを……ああん」
唯の肉棒が既に精液でドロドロの膣口を押し広げ、容赦なくずぶずぶと入り込む。まだ膣内に残っていた精液を潤滑油に腰を動かすと、自然と雛菊の体内から愛液が分泌する。
「こ、心の準備が……はっ、ああっ、そんな奥まで急に……」
「ごめん、雛菊さんの可愛さに我慢できなかった」
「ひゃあああ、あ、ああっ、あふっ、おちんちんが、おちんちんが!」
突かれる度にまた頭がおかしくなりそうな快感が戻ってくる。長い黒髪を跳ね上げ、腰を浅ましく前後に振ってペニスを味わおうとする。
「あらあら、雛菊ったら。こんなに卑猥なこと言っていいの?」
「そ、そんな……でも、唯さまの凄く気持ちいいの! き、嫌わないでぇ」
自分の体にしがみついて、痴態を晒す雛菊を由佳は笑いながらちょっぴり苛める。くすくす笑う由佳の言葉に泣きそうになりながらも、黒髪の美女は腰を振りたてるのが止められない。
「由佳さん、雛菊さんをあんまり苛めちゃダメだよ」
「はーい、気をつけ……ひあっ! 唯さまぁ、そんないきなり」
雛菊からペニスを抜き、今度は由佳の中へと入れる。少年はピストン運動を続けて由佳を責めながら、雛菊の中を人差し指と中指でかき回す。
「ひゃああ、私はもういいのに……そ、そんなにされたらまた感じちゃう、あっ、ああっ」
「ふあぁ、唯さまぁ! もっとかき回して、雛菊の中をぐちゅぐちゅしてぇ」
「二人とも、凄い可愛いよ」
「ああっ! そんなこと言ったら、言ったら……」
「おかしくなっちゃいますぅ……ああっ、いやぁぁぁああ」
歓喜に震えて、由佳と雛菊は絶叫をあげる。唯の言葉が、指が、ペニスが身も心も溶かしていく。二人の女は無我夢中で互いを抱いて大好きな男の責めに耐えようとする。
由佳から抜き雛菊に入れ、再び由佳に突き込む。交互にペニスで攻め立て、両者をあっという間に高みへと連れて行く。
「あ、ああっ、ダメです……唯さま、これ以上は私は……あ、ああ、ふあ、あ、あん」
いつの間にか芽衣の中へと再び入れ、三人を交互に唯は突く。三つの性器を肉棒で征服して、それぞれの膣の違いを楽しむ。嵐のような快楽に揺り動かされ、三人は必死にシーツや互いの体に掴まって耐えしのぐ。
「やぁぁぁああ、イッちゃううぅ、いいのぉ、ふぁぁぁああ!」
「あくぅ、あ、ああっ、イク、イかされる、唯さまぁ、お慕いしてますぅ!」
「ああっ、私ももうダメ、きゃああ、イキますわぁ……」
「出すよ!」
びゅ、びゅ、びゅるるる、どびゅん、びゅく
雛菊の中で射精を始めると唯はペニスを抜き取る。そしてヒクヒクと痙攣する三つの性器に飛沫をたっぷりと振り掛ける。股間に飛ばされた熱い白液を受けながら、三人はうっとりしたように絶頂の余韻に浸る。
「凄かった……」
「ああ、もう唯さまから離れられない」
「良かったですわ。私、気持ち良過ぎて壊れちゃう……」
恍惚とした表情のまま、三人は夢の中へと流されていく。それを見て、唯は自然と笑みがこぼれた。自分だけでなく三人とも気持ち良くなってくれたのが満足だった。
「おはようございます」
「おはよう」
「おはようございますわ」
いつも通りの挨拶。リビングにやって来た唯を既に起きている芽衣と由佳が迎える。リビングとキッチンの間に設置されたキッチンカウンターに座りコーヒーを飲む芽衣、キッチンでフライパンに火を通す由佳、ここまではいつも通りだ。
「お、おはようございます、唯様」
キッチンカウンターの高椅子には湯のみを前にした雛菊の姿もあった。その顔は唯の声を聞いたときから朱に染まっている。唯は芽衣と雛菊の間に空いていた椅子を引いて座る。いつもと同じく、すぐに由佳がサラダを目の前にあるプレートに盛り付けた。
「雛菊さん、昨日はごめんね。初めてだったのに、ついついブレーキが効かなくて……」
「か、構いません。それより私が楽しんでしまって」
「いやいや、僕も凄く気持ちよかったから」
真っ赤になって身を縮める黒髪の美女に、唯の方も照れてしまう。
「雛菊ったら、もう凄かったわね」
「か、からかうな由佳」
「もう唯様にめろめろって感じ?」
「それはおまえも一緒だろう」
軽口を叩き合う由佳と雛菊の姿に、唯も機嫌がいい。料理も自然と美味しく感じられる。
しばらく由佳とじゃれあっていた雛菊だったが、やがて唯に向き直り背を正す。
「あ、あの……ゆ、唯様。お願いが……」
「ん?」
「よろしければ、一緒に住まわせて頂きたいのですが……その、警護にもなりますし」
「えーと、僕としては嬉しいけど……ここは芽衣さんの家だから」
ちらりと芽衣を見ると、彼女は雛菊に視線を流す。
「うーん、私と由佳でも不自由は無いんだけど」
「そこを重ねてお願いする」
「まあ、唯様がいいって言うならオーケーよ。ここは唯様の家ですもの」
「唯様、ありがとうございます」
雛菊が唯の体に横から抱きつく。柔らかな唇が頬につく感触がして、雛菊が腕に絡みつく。
「ちょっと雛菊! 抜け駆けは無しよ」
「唯様、私も」
「ちょ、ちょっとみんな落ち着いて!」
唯はその朝、洗顔料で顔を必死に洗うことになった。三人の美女にキスまみれにされてついた口紅は、なかなか落ちなかったという。