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■バッシュ×フラン


ツィッタ大草原に沈む夕日はとても美しい。どこまでも広がる緑の大地もこの時ばかりは赤く色を変えている。
明日には帝都に着く。そうすればこの旅もひとつの区切りを向かえるだろう─────

いつものようにテントを張り終えるとパンネロが率先して夕食の支度を始めた。

「ちょっと!ヴァン手伝ってよ」
「えぇめんどくせィョ」

とは言いながらも手伝うがつまみ食いばかり
「ったく、俺が食う分がなくなっちまうだろ」
と口をはさんだバルフレアも手伝う羽目になる。
岩に腰掛けてそんなやりとりを見ていたアーシェも自然と微笑んでいる。
毎日の見慣れた光景だがホッと出来る一時だ。


「いつもアーシェを見ているわね」
自分に向けられた言葉にバッシュは驚いた。
この旅を始めてからだいぶ経つがこんな風にフランの方から話しかけてくる事はなかったからだ。

「そうだな、ダルマスカ再建に尽し殿下を守る事が私の使命だからな」
「………違うわ」
「???」
「来て」


そう言うとフランはテントに入って行った。
後を追ってバッシュが中に入るとフランがこちらをじっと見つめている。

「あなた、アーシェを愛しているのね」
「なっ!なにを言うのだ!」
「隠してもわかるわ」
「隠してなどいない!そんな事はない、私は!」

 スゥ───
ヴィエラ特有の細長い指先がバッシュの唇の動きを止めた。
やがてその手は緩やかに頬へスライドして行った。

「自分を否定するのは悲しい事だわ」
「……」

図星だ。その思いは誰にも打ち明けた事はない。
自分の中でも考えないよう過ごしてきた。
決して好きになってはならない御方だと。解りきっていた事だ。

「今とても辛そうな顔をしている、アーシェがラスラの名を口にする時も同じ顔をしていたわね」
「…私が」
「自分自身では気付かないものよ」
「……私は今のままでよいのだ、殿下の側に置いて頂けるだけで」
「嘘よ、自分を押さえ込んでいる」
「…」
「気持ちに歯止めが利かなくなってしまったら、アーシェを傷つけてしまうのではないの」
「ではどうすば良いと言うのだ!…どうしろと…」


 ───── チュ ふわりと優しい香りと同時に頬へと柔らかい唇の感触がした。

「!!」
「その瞳をよく知っているの……………………………まるで昔の私のようだわ」
「……………………………フラン」

 ギュッ  ドンッ
その一言に思わず抱きしめた。それが押し倒す形になってしまった。
露出の高いフランの格好は肌の感触がダイレクトに伝わってくる。
女に触れるのは一体いつ以来なのだろう。
フランに対して仲間以上の感情があるわけではない、それでも一度高まってしまった興奮ははっきりと下半身に表れていた。

「す、すまないっ」
「私なら構わないわ」

耳元で囁くとフランはバッシュの上着に手をかけた。

「フ、フラン!?」
「静かに、外に聞こえるわよ」

再び首に口付けると前だけはだけた胸元へ向かって這うように舌を滑らせる。
挟むように乳首を吸いあげると声が漏れた。

「んっ…」
「敏感なのね」

バッシュの反応を見るとフランは体勢を変え騎乗位になった。


するとバッシュのズボンが今にもはち切れそうな勢いで膨らんでいる。
 カチャカチャ…スル──ッ
フランはズボンを下げると固く反り返ったモノを取り出した。
すでに先端からヌルりとした液体が溢れている。
それをペチュっと舌で絡め取ると先端をそっと口に含んだ。
「ぁうっ…っぅ」
ヒュムとは違うヴィエラ独特のザラリとする舌が触れると全身にゾクッと快感が伝わる。
筋に沿うように舌が動きながら口が上下すると固いモノは更に大きくなった。

 クチュ…チュュル…ぺチュ…クチュ…
「…はぁ…っぅ……あっ…はぁ…」
テントの中にいやらしい音と吐息が響きわたる。
徐々に口を動かす速度が上がるとそれに合わせて息も荒くなる。
ふとバッシュの顔が歪んだ。

「チュル…ぅん…我慢…しないでいいのよ」
「…んぅ…だが……」

するとフランは口の動きに合わせるように手を沿えて更に速く舐め続けた。
チュッ…チュッュルチュッ!
「ぁあ…………フラぁ…ン………………もぅ………はぅ!ううっっ!!!」
 ドピュッ!!…ピュッ…ピュ………ングッ



「……すまない…」
「構わないと言ったでしょ
」 「………何て事を…」
「それ以上言わないで、あなた生真面目すぎるわ」
「フラン…」
「たまには息抜きも必要よ」
「………かたじけない」

そう言うと乱れた服を整えバッシュはテントを後にした。


フランがテントを出ると日はすっかり沈み夕闇が訪れていた。
「あっ、フランもうすぐ夕飯できるよー」
少し離れた焚き火の近くでパンネロが手を振った。
どうやらアーシェも手伝う事になったらしく代わりにバルフレアが腰掛けて休んでいる。

「終わったのか」

「………とめてくれないのね」
「お前こそ気付いてたんだろ」

「……今夜はいつもより燃えるでしょ」

「フッ…なるほど、お前には敵わないな」



 ………………………意気地無し。


続→


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