なぜだ。

なぜだ。
なぜだ。
なぜなんだ・・・・・・!!


俺は今ごろもう死んでいるはずだった。


廃ビルで首を吊り、一人で死ぬはずだった、のに。





・・・・・・・・・。








「やっと起きたな」
「・・・?!ここはっ・・・オマエは誰だ?!」
「ここは分かんでしょ?アンタが死のうとしてた場所だよ」

見た事の無い、金髪で長身の男が俺の顔を覗き込んでいた。
ワケが分からず辺りをキョロキョロと見回す俺を見てその男はクスクス笑っている。
すい、と天井の方を指されて、そこに輪っか状に掛けてあるロープを確認した。
そこは、紛れも無く俺が自殺しようとしていた元清掃会社の廃ビルだった。

「偶然見ちゃってさ。アンタがここに入るところ」
「なんだ・・・それで止めようとでも思ったのか。ふん、バカバカしい・・・」
「オレが、んな善人に見えるなんておめでたい頭だな。死にたいやつは死ねばイイ」
「ならどうして止めた?!オレは死ぬんだ!こんな下らない世の中から消えるんだ!!」
「アンタが何を考えてるかしったこっちゃねーが・・・オレはこっちに入用なんでね」
「ッ・・・!?・・・やっ、やめろ!!」
「死ぬんなら、カラダなんてもうどうなってもイイっつーことだよなぁ?あ?」
「・・・ざける・・・な・・・ぅう・・・」

突然、股間を強く握られた。
男の指の感触が妙に生々しいと思ったら、気を失っていた間に裸に剥かれていたそのせいだった。
おまけに、よく見れば両腕も拘束されている。

「遊ばせてもらうからな」
「な・・・・・・なにをする気だ・・・」
「イチイチ教えるかよ、タコが。黙ってこれでも咥えてろ」
「ヒ・・・ヒイィツ・・・!!」

し、信じられない。
足を抱え上げられた次の瞬間、排泄に使うその穴に固い棒状の物を捻じ込まれた。
男は笑いながら、狭いそこを突き破るように押し込んでくる。

「ひぐぅ・・・うう、ぅ」」
「こんな事で声殺してんじゃねぇよ。なんだ、ケツに突っ込まれて嬉しいのか?」
「ちが・・・だま・・・れッ・・・く、ぅ・・・」
「ケツにモップ突っ込まれて感じてんだろが、この変態野郎!」

罵声を浴びせられて、今、自分が何を咥え込んでいるか知ってしまう。
もう、何十年も使われていない掃除用モップ。その柄がアナルに刺さっている。

「このまま腹突き破って死ぬか?ああ?爆笑だなぁ。モップでオナニーしてて死んでます、なんて」
「ク・・・ソ・・・・・・」

本当に洒落にならない事を言われ、抵抗出来なくなってしまう。
唇を噛んで、睨むのが精一杯だ・・・。

「ほらほら、息吐け。好きなだけ入れてやるからよ、ククク・・・」
「ひぎぃッ・・・む・・・りだ・・・はいら・・・な・・・ぅ、うぐぅ・・・」

ぐじゅぅ、ずぶぶ、ずぐっ

アナルの中が焼け付くようなその痛みに、我慢できずに涙が出る。
入り口付近の粘膜が、奥に引き千切られていくような感覚に目眩がした。

「結構イケるもんだな。それともこのケツマンコが緩いだけか?」

ぐぢゅっ、バシイッ

「ヒィイイッ、イ、イヤ・・・だ・・・いだ・・・い・・・」

モップをかなり奥まで入れたまま容赦なく掻き回され、尻を平手で叩かれる。

「はあ?チンコ勃たせて何が痛いなんだよ?こんなに我慢汁流してよ」
「・・・うそ・・・だ・・・」
「ならこれは何だっつうんだよ?」
「むぐぅっ・・・」

男の手に掬い取られたそれを顔に塗り付けられた。
絶対認めたくない。認めたくないのに、自分の知った液体のニオイがする・・・。

「せっかくイイモン挿してやってんだから使わねぇとな」

カチッ、ジャバー

床が濡れていくのが分かった。
ジュースか何かを零したような甘いニオイがする。

「ジュース、零したから拭けよ」
「・・・ぇ・・・・・・」
「これで、オマエのケツモップで綺麗に拭けっつってんだよ。そのまま立って、ケツ振りながら掃除しろ」
「で・・・できな・・・・・・」
「死ぬ気だったんならこんな事くらいできるだろうが、あ?なら先にこいつを使えないようにしてやろうか」
「ぎぃい・・・ひっ・・・いだ・・・いやぁッ・・・」

ギリ、と少しヒールのあるブーツでペニスを踏み付けられ、今まで出した事のないような高い声を出して叫んだ。
痛い、潰れる、勃起したままそんな事されたらイカレちまう・・・。

「おらおら、『ケツマンコのモップでお掃除させて下さい』だろうが?」
「・・・ケツマ・・・コのモップ・・・そうじ・・・させて・・・下さ・・・」
「ほら、早く立て、この変態が」
「ぃ・・・ヒィッ、イ・・・ぐ・・・ぅぐ・・・ぅ」

足をよたよたさせながらどうにか立つ。
モップは尻尾のように俺の後ろにざっくり挿入されている。

モップを引きずりながら液体が零れている場所をゆっくり行き来する。
拭けているか床を見るたび、自分のモノが忌まわしくも勃起しているのが目に映って変になりそうだった。
変に・・・・・・なりそう。


「ふん、まあまあだな」

ズボボボッ!

「ヒッ・・・ヒィイインッッ!!!」


床掃除を終えると、合図も無しに強引にモップを引き抜かれた。
捻じ込む時よりも何倍も大きい摩擦感に俺は・・・・・・。


「このクズが・・・」




綺麗にしたハズの床に濃厚な白濁が零れた。