俺が初めて「甘えている」修二を見たのは大学に入る少し前。
兄と同じ大学に通う事になったため、俺はその近所の兄のマンションで一緒に住まわせてもらうことになっていた。
予定より早く荷造りが出来、身の回りの物だけでも先に持ってこようと1日早く修二の家を訪ねた時の事だった。


「ぁ・・・ぁあん・・・あっ・・・あぁ」
「ここだろ、修二、ここ突かれるとイッちまうもんな・・・」
「やぁっ・・・いっちゃ・・・出ちゃうよぉ・・・」
「出せよ。やらしいミルクいっぱい出しちまえ」
「ん・・・あっ、ぁはぁっ・・・あっ、ああ、あーーー・・・ッ」
「・・・ふぅ・・・オマエの中にも濃いの飲ませてやったぜ・・・。ホント、チンポ好きだな、修二」
「・・・ぁ・・・おちんちん・・・好きぃ・・・」
「その顔でそれ、マジエロい・・・もう見れねーなんて勿体ねぇわ」
「・・・?」
「オレさ、女孕ましちまって結婚することになったから。オマエともう別れなきゃなんねーの」
「・・・だ・・・ヤダ・・・」
「いーじゃん。オレじゃなくてもいくらでも男くらい捕まえられんだろ。じゃあな」
「やだよぉ・・・っ」



「兄さん・・・?」

預かっていた合鍵を使い、部屋に上がった俺の目に映ったのは、兄と知らない男の情事。そして2人が別れる瞬間だった。
男は一方的に別れを告げるとさっさと服を着て修二の前から去る。
立ち尽くしている俺に気付いたが、無視して通り過ぎて行った。

「や・・・・・夏葵・・・なん・・・で」

男を追いかけようと裸のまま廊下に出てきた修二は俺の顔を見て顔を引きつらせた。

「いつから・・・」
「兄さんが射精するちょっと前から・・・」
「ッ・・・」
「兄さん・・・あんな風に男、誘ってるんだ・・・?知らなかったな・・・」
「・・・・・・」
「“おちんちん好き”なんて言って、男に甘えるなんて」
「・・・ぁ・・・何す・・・やめろ・・・」
「バラして欲しいの・・・?優等生の兄さんがこんな淫らだなんて知ったら、みんなどんな顔するかな・・・くす」


俺は青ざめていく修二を壁側に追い詰めて、ペニスとその茂みをまさぐった。

「“修二”・・・俺、こんなになっちゃった」
「ぁ・・・・・・」
「俺ともセックスしてよ」

自分の昂ぶった股間を修二にも触れさせる。
さっきまで血の気が引いていたはずのその顔は、みるみる上気していく。

俺は、修二の痴態に欲情していた。

「そしたら、誰にも言わない。俺だけの秘密にするよ」
「・・・本当に・・・・・・?」
「でも、さっきみたいにしてくれなきゃ駄目」
「どういう・・・」
「兄さん、子供みたいに甘えた声出してたでしょう?ちゃんとああやって、ね」
「・・・・・・俺は・・・」
「それとも、あれなのかな。ホントはあっちが本来の修二なの?」

辱めるために言った台詞に修二は黙り込んだ。
それを見て俺はなんとなく悟った。

「そうか・・・ずっと我慢してたんだね」
「ちが・・・やっ・・・だぁ・・・」

揶揄するように耳元で囁き、舌先で耳の穴を舐める。
条件反射で修二は幼児のような口調で答えてしまう。

「もっと本当の修二を見せて・・・?」
「ふ・・・・・・くぅ・・・」


子供のように泣き出す修二。

その髪を撫でながら俺は寝室まで彼の手を引いた。