無料エロ同人







「何だ!?」
「何が起こった?」

 港の貸し倉庫の一角、働いていた男達が手を止める。合成した麻薬を計量し、袋に詰める作業をしていたのだが、突然部屋のブレーカーが落ちたように電気が消えた。電球の明かりが消えると、窓というものがほとんど無い部屋が闇に包まれる。

「停電か?」
「それともブレーカーが……」

 スーツ姿のいかつい男達が突然のことに戸惑っていると、ガラスが割れる音が響いた。

「し、侵入者だ!」
「ぎゃぁっ!」

 闇の中で警告の叫びと悲鳴が上がる。ある者は剣に切り裂かれ、ある者は巨大な爪になぎ払われる。濃い闇とあちこちで聞こえる叫び声でパニックはますます広がった。

「ちくしょう、開かねえ」

 扉に取り付いた一人がドアノブを捻るが、押しても引いてもビクともしなかった。それを聞いて逃げ道が無いと悟った男達は体を変化し始める。翼や角を生やし、元の奇怪な悪魔へと本性を現していく。
 闇の眷属たちは本来の姿へと戻ると、人間とは構造の全く違う目が明かりが無くても周囲を見るようになる。暗闇の中を透かしみると、五人の女が室内に居る のがようやく見えた。五人居る美女のうち、一人は自分の身長ほどもある巨大で厚い剣を構え、もう一人はどんな猛獣も持っていないような巨大な爪を腕に生や していた。

「畜生、ガーディアンってやつか」
「生きて帰れると思うな!」
「ごらぁ」

 人間サイズの悪魔が数で押せると見たか五人へと殺到する。それと同時に、五人のガーディアンは四方へと分かれ、散開する。
 正面から殺到するグループに、雛菊は真っ直ぐ突っ込んだ。そして身を低くすると共に、持って居た重機でも使わないと運べないような重そうな大剣を風車の如く水平になぎ払う。この動きだけで動きの遅い何体かの悪魔の肉体を上下に両断する。
 低い体勢の雛菊は、そのまま着ていたシャツを穴だらけにして背中に大量のナイフを生やす。体から生えた刃を、鋭いトゲを飛ばすように空中へとばら撒いた。かろうじて最初の一撃を空中に飛んでかわした悪魔達も、ナイフを全身に食らって堪らず地面へと落ちていく。

「はーい、こっちは任せて」

 仲間と離れて左へと動いたミシェルは、大きく右腕を突き出し、左手で二の腕を掴んでぐっと固定する。開いた五本の指先が微かに輝くと、太くきらめく五条の閃光が走った。
 五本の電光は真っ直ぐに伸びると、ミシェルへと突進していた下級悪魔達の胸や腹を貫き、そのまま貫通して倉庫の荷物にまで穴を穿つ。体に雷撃を食らった者は凄まじいばかりの電流を体内へと流されて、現世へと発現させた体を維持できずに塵と化す。
 何体かの悪魔が攻撃を免れて彼女へと殺到するが、ミシェルは冷静に両手をリラックスした状態で柔道家が使うような構えを取った。生来の武器である長く伸 びた爪で切り裂こうと繰り出された悪魔のうち一体の腕を掴むと、常人ならまず生きてはいない電圧の電撃を放つ。一体目の腕をすぐに放し、続けて打ち込まれ てきた三体の攻撃をミシェルはボクサーのような軽快なステップでかわす。そして軽いジャブのような一撃を、カウンターでそれぞれに叩き込む。軽く見えた反 撃だがミシェルの拳には強力な電流が流れている。強烈な電撃を食らった四体の敵は地に倒れるとそのまま塵になって消えた。
 右へと走った楓と由佳は併走しながら、徐々に迫ってくる多数の悪魔達を迎え撃とうとする。

「ぐひゃっ」
「ぎへっ」

 突如、何体もの悪魔達が咽喉を押さえて地面に体を擦りながら倒れ込む。楓が大気を操って作り出した真空により、僅かなかまいたちが発生して首を正確に切られたのだ。見えない刃の力に、何が起こったのかわからない悪魔達の動きが動揺して一瞬止まる。

「もらったわ。楓、サポート頼むわよ」
「了解」

 由佳が胸の前でかざした手の中に、眩い白い光球が生み出される。そして両手から突き出すように光球は放たれ、部屋の中心へと向かった。火球は真ん中へと 到達するとパッと目を刺さんばかりに明るく光り、轟音を立てて爆発した。この猛烈な火球は多数の悪魔を焼き焦がし、彼らの住処である奈落へと追い返してい く。
 爆裂火球により作り出された凄まじい爆風は楓が自在にコントロールし、彼女の仲間達には当たらないように力を制御を行う。そしてその猛烈な風を上手く利用し、強風を叩きつけて何体もの悪魔を壁や支柱へと吹き飛ばして叩きつける。
 半数を瞬時に壊滅させられ、力の違いを痛感した悪魔達は死に物狂いで何とかこの場から逃げようと試みる。倉庫に設置された数少ない窓に殺到して、ガラスを割って外に出ようとするが、

「な、何だ!? 氷?」

 窓ガラスを割った先は厚い氷に覆われ、力いっぱい拳で叩いても鋭い爪を刺してもビクともしない。そうやって動きが止まった彼らを、俊敏に雛菊やミシェルが剣と雷撃を使っていとも容易く狩っていく。

「見つけた」

 悪魔達に紛れて、まだ人間の姿をしている男の前に今まで静観していた京が立ちはだかった。彼女は殺気を含んだ剣呑な目で相手を観察しながら、ちろりと嬉しそうに自分の唇を舌で舐める。

「ちっ!」

 距離を取るたびに京とは反対側に男は飛び、その体を異形の者へと変えていく。超人的に飛んだその男は、他の悪魔達とは違い奇妙な面をつけた顔と、幾何学的な形をした翼を持った姿を現した。このグループを統括していた上級悪魔だと、京は悪魔の外見で確信する。
 上級にカテゴリーされる悪魔は地を蹴ると一瞬で天井を突き破った。厚い氷をものともせず天井の壁を突き抜けた悪魔を追って、京も天井へと飛び上がる。自 らの血を操って新たに作った三本目の巨大な手甲つきの腕を建物の天井へと叩きつけると、氷ごと砕いて宙を舞い、ふわりと倉庫の屋根へと降り立つ。月に照ら された屋根の上は、建物内部より明るかった。

「逃がさない」

 悪魔と対峙した京は、倉庫を覆う氷の上で二人は互いに構えを取る。二人を緊張が包み、静かに相手を窺うが如く対峙した。動かぬ二人を余所に建物全体を覆う氷のバリアは悪魔と京が作った穴をまた塞いでいく。
 先に動いたのは上級悪魔だった。逃げられないと観念したのか、悪魔は全身から黒い帯のような物を展開し、信じられない速さで京へと伸ばす。巨大な岩をも 破砕して貫く帯の攻撃は、京の体中をズタズタに引き裂くはずだった。その攻撃に瞬時に反応して京も右腕を突き出し、赤い刃を作り出し、放つ。

「ごふっ」

 後から能力を発動させたというのに、京が腕から一直線に伸ばした血爪は悪魔の胸を瞬時に貫いていた。胸に受けた一撃の衝撃で悪魔の攻撃はコントロールを失って、京から外れて伸びていく。黒い帯状の武器は天井を貫き、屋根の破片や氷を周囲へと撒き散らした。

「弱いわ、物足りない」

京はさもがっかりしたが如く、つまらなさそうに呟く。そして伸ばした血刀を自分の手元へスッと戻した。血で生成された刃が抜かれると、砂が崩れたかのように悪魔の体が四散する。細かな粒子になったその体は、湾岸の風に乗って吹き去っていった。






「はい、お疲れ様」

 ミシェルがビニール袋の中から缶コーヒーを取り出し、全員へと投げ渡す。事も無げにそれをキャッチして、全員がプルタブを引いた。

「ふう、上手く全員を奈落へと追い返したわね」
「計画通りだ。倉庫全体を氷で覆ったのが良かったな」

 由佳の言葉に、雛菊が頷く。
大量の悪魔が港湾の一角にある倉庫に潜んで、麻薬を密輸入しているという情報が飯田から唯を経由して入ったのは今日のことだ。とりあえずすぐに現場に向か うことになり、情報の真偽を確かめようとする。全員で包囲しつつ、斥候の役目を担って京が細心の注意を払って近づいて中を探った。相当な数の悪魔達が情報 どおり、確かに潜伏していた。
 そこで一計を案じて、芽衣が倉庫全体を氷で封鎖してから全員が突入することになったのだ。現世で塵にかえされた悪魔達は奈落へと送り返され、太古から決められた法則の通り百年は戻ってこないだろう。
 悪魔の掃討を終えた六人は乗ってきたワゴン車の前に集まり、今は帰宅する前の一服を楽しんでいる。うっすらと街の明かりに照らされて夜の暗い海が全員に見える。幸いなことに今宵はあまり強い潮風が吹かず、僅かにと塩の匂いがする程度だ。

「それでは、第一回唯様会議ー。ぱちぱちー」

 プロフェッショナルな仕事を終え、満足感に浸っていた五人はミシェルの言葉に突然感傷を打ち砕かれた。

「ちょっと、何よその唯様会議っていうのは」

 由佳がすぐにミシェルに食ってかかるが、既に場の雰囲気は一変しており、さっきまでのシリアスな空気は最早無い。由佳の怒りも気にならないらしく、ミシェルは笑顔のまま彼女に返事する。

「ほらほら、唯様は今までに無い素晴らしい主でしょ。だから、末永く付き合いたいじゃない。それには定期的に私たちが悪いところを話し合って改善しないといけないと思うの」
「まあ、それはいい考えだけど……どうして今なのかしら? 家に帰ってからの方がいいのでは」

 芽衣の言葉にミシェルは首を横に振った。

「わかっていないなぁ。家には唯様が居るわけなんだし、聞かれたらまずいこともあるでしょ」
「唯様に気づかれないようにやればいいのでは?」
「却下。話し合いがエキサイトすることもあるんだろうから、リスクは冒せないでしょ」

 楓の意見をミシェルは即座に退ける。確かにミシェルの言うことは一理あった。普段からは考えられないくらい理路整然とした意見で、反対する要素は何も無い。

「わかったわ。それで第一回の会議は何を話し合うのかしら?」

 芽衣は無言によって全員の総意が得られたと見て、ミシェルに先を続けるように促す。ひとまず興味を持ったらしく、全員が彼女の提案に乗ることにしたようだ。

「もちろん、第一回は夜の生活に決まっているでしょ」
「まあ、そうなるわよね」

 京がぼそりと呟くと、全員がため息をつく。六人のガーディアンが集まって会議をするというのに、議題はセックスなのがちょっぴり情けない。
 だが本音を言えば、全員が唯に心底惹かれているのは、唯とのセックスだった。愛情たっぷりに抱かれるのはこの世のものとは思えない快楽だ。もし唯がセックスを止めても、骨の髄まで六人は惚れているので離れられないが。

「それで、夜の生活がどうしたのだ? 特に問題は無いと思うのだが」
「甘いわよ、雛菊。私に言わせれば問題大有りよ!」

 雛菊に指をつき付け、ミシェルが大げさに抗議する。

「あなた達の性生活には重要な欠陥があるわ!」
「欠陥? 何が?」
「常に唯様にしてもらっているってことよ!」

 問題点がわからない京に、ミシェルは大見得をきって指摘する。

「唯様とのエッチって素敵よね。あの声で囁かれたら溜まらないし、愛撫もまだぎこちないけど必要な分までしてくれる。何より唯様のモノを体に入れて下さったときの快感はこの世で最高だわ」
「ま、まあそうね」

 ミシェルのあけすけな言葉に、芽衣は軽く頷く。ちょっと唯とのセックスを思い出したらしく、顔が赤い。
 そのままのテンションでミシェルが叫ぶ。

「そこが問題なのよ! 私たちはいつも愛されて、気持ちよくさせて貰っているだけでしょ」
「確かに……」
「私たちが唯様を気持ちよくさせたことってあるのかしら!?」

 全員が雷に打たれたように、固まる。確かにミシェルの指摘は正しい。雷使いのミシェルだが、雷撃を用いないで言葉一つで全員の体を痺れさせたように動けなくしてしまった。
 だが、おずおずと由佳が反論を試みる。

「で、でも、やっぱりセックスの時は唯くんも気持ちいいはずでしょ」
「確かにそうね。でも考えてみて。もし何のはずみか唯様に女が近づいて、色々なテクニックで唯様に奉仕したらどうするの? 単に抱かれるだけの私達に振り向いてくれるかしら?」

 背筋に氷を入れられたような感覚が五人を襲う。唯に捨てられる。それは想像できないほどの恐怖だった。

「ど、どうすればいいの? 何か方法があるの?」

 楓の言葉が震える。いつものように無表情なのだが、動揺が如実に現れていた。

「まあ、色々あるけど……何か試したことある?」
「フェラチオを少し……」

 芽衣のおずおずとした言葉に由佳が頷く。それに対してミシェルはあまりいい顔をしない。

「私が来てからほとんど見て無いわよ。私も会った日に一回してから、ご奉仕してないけど」
「すっかり忘れていたから。でも、その……」
「毎晩ベッドに入ると、すぐに抱いて欲しいから」

 由佳の言葉を楓がストレートに補足する。そう、唯に夜伽をするときはすぐにでも可愛がって欲しいのだ。もうそれ無しには生活できないと感じるくらいの快楽。それに抗うことは出来ない。

「それって私達の我侭じゃない。やっぱり唯様を本位にして考えないと」
「それで、我々は何をすればいい?」

 雛菊の切羽詰まった声にミシェルは唇の端を歪めて笑う。

「あら、私達の武器を忘れてない?」
「武器?」
「この胸よ!」

 名案だと思っているらしく、ミシェルは自分の爆乳と言っていい胸を自慢げに突き出した。長い前ふりを終えて、ようやく秘策を全員に明かすようだ。

「私達全員は太古に作られてから、転生するときはその時代にあった美女になるようプログラミングされているわ。そしてこの世の中、特に日本での男性からの価値観から判断されて、この大きな胸を授かったのよ」
「確かに……」

 京が自分の大きく膨らみきった胸を揉むと、全員がそれぞれ自分の巨大な胸を触ったりして確認する。テレビや雑誌など各種メディアに大きな胸はよく取り上 げられているのだ、今の世の中では大事なステータスなのはわかる。幸いなことに、この場にいる全員は貴重とも言える大きさと素晴らしい形を持った爆乳を 持っている。

「今朝、唯様にこっそり確認したんだけど、私達の胸を相当気に入っているみたいよ」
「いつの間に確認しているんだ、こいつは」

 ミシェルがいつこんな大胆な質問を自分の知らないうちに唯に聞いたのだろうか。なるべく唯と一緒に居ようとしている雛菊にもわからない。

「これは間違いないわよ。素晴らしい胸の美人のお姉さんが、自分に惚れてエッチをせがんでくれる。今はかなり気に入ってくれているみたいだわ」
「それならいいんじゃないの?」
「だから、その考えが甘いのよ。私達毎晩のようにしてもらって楽しんでいるわけじゃない。そんなの、すぐに飽きちゃうかもしれないじゃない」

 由佳の楽観的な考えをミシェルは一刀両断する。

「毎晩せがむ私達、その度に徐々に疲れていく唯様。やがて今日は疲れているからと、熟年カップルみたいに断られる回数が多くなり……そして行き着く先はセックスレスよ」

 ミシェルの言葉はやたらと大げさに言っているのだが、五人は猛烈な危機感を覚えた。

「そ、それで……胸でどうするの?」
「ふふふ、胸でするって言ったら、一つしかないでしょ」

 由佳の言葉にミシェルは何かを企むように、邪とも言われても仕方ないようなニヤリとした笑みを浮かべた。






「パイズリ?」

 ちょっと遅めに起きた日曜の朝。朝食も取らないうちに話があると言われた唯は、リビングで六人の配下の前に座っている。この世に害を成す悪魔関連での相 談、資金の問題、唯の生活態度、重要そうな話は幾らでもある。だがミシェルが切り出した話は、唯の想像を遥かに逸脱していた。「唯様、パイズリは好きです か?」と聞かれたのだ。

「えっと、その……胸に挟むやつ?」
「そうです、ご存知ですか!?」
「う、うん。一応は知っているけど……」

 真剣な表情の雛菊に、唯はつい圧倒される。しかし、こんなに畏まってパイズリの話をされても、唯は困ってしまう。

「それで、したことは?」
「ないない、興味はあるけど……」
「そうでしたか。それは良かったですわ」

 唯の言葉に芽衣は安堵したように微笑む。どうやらミシェルが提案した会議通りに物事は進みそうだ。

「良かったら、今日一日かけて私達の胸でご奉仕したいのですが」
「えっ、いいの? あ、いや、大きな声で言えないけど……嬉しいな」

 赤くなってモジモジする唯は、明らかに喜んでいる。六人は目を合わせると、心の中で「万歳!」「よっしゃー!」などと叫びあう。

「それじゃ、朝ごはん作っちゃうね。唯くん、今日は楽しもうね」

 由佳が嬉しそうに台所に行く。それに唯も心が高揚していく。
 唯は単に「何だかこんなことまでしてもらって悪いなー。みんな凄く優しいな」などとうきうきしているだけだったが、六人の女達の心は「これは戦争だ。来 るべき時に現れるであろうライバルに対しての」などと闘志とも女の執念とも言えるものを燃やしていた。長い一日が幕を開ける。






「それでは、まずは私からさせて頂きますね」

 唯をベッドの端に座らせて、芽衣が膝をつく。唯の部屋はブラインドが下ろされ、薄暗くなっている。
 六人の熱意にほだされて性の奉仕を受けることになってしまったが、唯は果たしていいのかと感じる。日曜の昼からセックス、それも美女達に胸で奉仕をしてもらうのだ。何だか悪いような、いけないことのような感じがする。

「リラックスして下さいね。もし良くないところがあったら言って下さい」
「う、うん。わかった」

 芽衣は唯の股を広げさせると、屈んで胸の位置を調節する。そして、そのまま手を使わず両胸で唯のペニスを挟みこんだ。

「あ、ああっ!」

 唯は思わず声をあげてしまった。芽衣の片手では掴みきれない巨大な胸は、柔らかな感触で自分を包みこんでくる。それに気を良くしたのか、芽衣は腕で巨乳を寄せあげて更に唯のシャフトを圧迫した。

「ふふっ、唯様。いかがです?」
「す、凄いよ」

 胸の脂肪が作り出す絶妙な感覚に、唯はかろうじてそう言うのが精一杯だった。芽衣が両胸をグッと寄せ合わせ、ゆっくりと胸を動かす度にペニスから強烈な刺激が伝わる。温かく包まれている陰茎に胸が変化する刺激が与えたれ、膣とはまた異なった快感を唯は得ていく。

「はぁはぁ……ああっ」
「唯様も随分と良さそうですね。嬉しいですわ」

 浅い呼吸で喘ぐ唯の姿に、芽衣がうっとりとした声を出す。愛しい少年が自分の奉仕で甘い喘ぎを出している姿は、嬉しさと背徳感が混ざったものを芽衣に与えてくれる。自分より年下である男の子が感じている姿は、成人男性とはまた違うのだ。
 初めてのパイズリは唯には相当に刺激的らしく、彼は浅い呼吸を繰り返して喘ぐ。優しく動かしているだけなのに唯はかなり感じてしまっているらしい。

「これって見ているのは随分暇よね」
「確かにそうだな」

 手持ち無沙汰の京と雛菊が唯には聞かれないように小声で語り合う。さっきから芽衣の奉仕を観察しているだけなのだ。

「でも、唯くんも気持ち良さそう。それ見てるだけで変になっちゃいそう」
「これだけでもう押し倒して、何度もしたくなってしまう」
「そこ、不穏な発言をするな」

 由佳の言葉に賛同する楓に、雛菊が突っ込む。だが、いつもと違い受身の少年からは何とも言えない色香を残りの五人は感じていた。反応して股間が思わずじわりと愛液を膣内に分泌するのがわかる。

「はいはい、見物するのはここまで。私達も参加するわよ」

 今まで静観していたミシェルの言葉に他の四人が彼女に注意を向ける。

「参加って言っても、順番にしていくの?」
「まあ、それでもいいんだけど、その方法だと一人づつじゃない」
「じゃあ、どうするのよ?」

 京の質問にミシェルは優越感を含んだように答える。

「パイズリって何もおちんちんを挟むだけが能じゃないでしょ」

 ミシェルは四人を近くに集めると小声で囁いた。

「はぁ……芽衣さん……」
「唯様」

 芽衣の胸の感触に唯は恍惚としていた。今にでもイってしまいそうなくらい気持ちいいのだが、それが勿体無くて仕方が無い。芽衣の優しい奉仕に、ずっと体を委ねていたいくらいだ。

「唯くん」
「私達も奉仕しますね」
「え、由佳さん、ミシェルさん? わっ、っぷ」

 声をいきなりかけられたかと思うと、唯の顔が何かに埋もれる。由佳とミシェルの巨乳が顔を包み込んだのだ。四つの柔らかい膨らみに包まれる感触に、ドキッとする。だがそれだけでは無かった。

「唯様、好きです。胸の感触楽しんで下さい」
「そうそう」
「好きなだけ触って下さいね」
「み、みんな……わわっ」

 楓が背中から唯に抱きついてくる。二つの双球が押し付けられ、温かいクッションのような感触がする。唯のまだ小さな背中に胸を押し付けているだけなのに、楓は愛しい人の体温に心臓の鼓動が高鳴っていく。
 京と雛菊は唯の腕を一本づつ掴むと、彼の手を自分の胸へと押し付ける。いつも触っている胸ではあるが、何度触っても飽きない胸は心地よい弾力を手の平に伝えてくる。

「あっ……」
「ゆ、唯さまぁ……」

 唯が胸を揉むと、京と雛菊は普段からは考えられないような甘い声をあげる。唯の悦楽を耐える姿に、二人は既に興奮していた。胸を触られるだけで、そこから普段の何倍もの強い快感を受けてしまう。

「はん……唯……もっと揉んで……はぁ」
「雛菊を可愛がって下さいませ……あ、あんっ、あ」

 片胸では物足りず、二人はついついもう片方の胸を自分で揉み始める。だが、それは唯に揉んでもらっている胸の刺激に比べてあまりにも物足りない。できれば唯に両胸を揉みほぐして欲しかった。

「あんっ、唯さまのお顔、もっと胸で抱き締めてあげるね」
「唯くん、乳首舐めちゃダメ。ひゃん、あっ、ふあっ」

 ミシェルにグリグリと胸を顔に押し付けられつつ、由佳の乳首を唯は口に含む。大きな二つの人肌クッションの感触と、つんと硬くなった乳首の味わいが何とも言えない。

「唯さま、愛してる」

 楓がいつものように抑揚の無い声で言う。だが腕に込められた力と、背中に微かにかかる浅く早い息に彼女の気持ちが伝わってくる。

「唯さま、お好きなだけ芽衣の顔にかけて下さい」

 何より、芽衣の胸がいいのだ。シャフトをマシュマロのような柔らかい胸で愛撫して、甘い囁きを芽衣はかけてくる。自分を包み込み優しく奉仕する刺激に、唯はゆっくりと絶頂に押し上げられた。

「うあっ、い、イクよ、芽衣さん」
「出して下さい……あんっ」

びゅる、びゅっ、びゅっ、びゅっ、どびゅっ

 尿道から白い液が勢い良く飛び、芽衣の口元や顎を汚す。そして勢いが衰えると芽衣の巨乳の上に精液が零れ落ちる。芽衣の顔や胸にたっぷりと粘つく精子をかけてから、ようやくペニスは射精を終えた。

「唯さまの凄い温かい……」

 精液の温かさに、芽衣がうっとりとする。大好きな唯が出した白濁液の感触に恍惚としながら、指ですくって液体を舌で舐めとった。たっぷり濃縮された精液を舌で絡めてたっぷりと味わいつくす。
 唯は出した余韻で、ふらりとミシェルの胸へと寄り掛かかる。

「ああ……とっても良かった」
「ふふっ、凄いのはこれからですよ」

 ミシェルは唯をベッドの上へと寝かせる。そして、京と由佳に目配せした。

「唯くん、まだ元気ね」
「これなら、まだまだいけそうだ」

 由佳と京は唯のペニスを指で触って調べ、硬度を確認する。まだシャフトは硬く、そそり立ったペニスが上を向いていた。

「ゆ、由佳さん、京さん、何するの?」
「お姉さん達に任せて頂戴」
「ふふっ、こうするのよ」

 由佳と京がそれぞれ横からペニスに胸を押し付け、四つの膨らみで包み込む。

「あ、ああっ!」

 二人の胸に押しつぶされ、唯の胸に何とも言えない快感がはしった。
 由佳と京は両手で自分の胸を動かし、ペニスを柔らかな膨らみで奉仕する。それぞれが微妙に異なった動きをするので、より強い刺激が生まれる。先ほどの二倍、三倍もの気持ちよさだ。

「唯くーん、お姉さん達のパイズリどうかな?」
「い、いい。いいよ」
「随分と良さそうね。かわいい声を出してしまって」

 何より、二人の美女にいっぺんに陰茎を奉仕されているということが唯の胸を高揚する。先ほどの六人全員での愛撫でもそうだったが、こんな美女達に奉仕され甘やかされているという現実が頭の芯まで熱くさせる。

「あらあら、二人は刺激が強かったですか?」
「唯さま、感じている顔がとっても素敵です」

 仰向けに寝ている唯の顔を横からで四つん這いになってミシェルと雛菊が覗き込む。

「う……そういうこと言われるとちょっと恥ずかしいよ」
「あらあら、照れちゃって」
「でも、その顔をずっと見れなくて残念です」
「わっ」

 顔に二人の双球が落ちてくる。やわらかくて重みのあるミシェルと雛菊の胸が唯の顔を塞ぐ。

「ん、んんっ」
「雛菊、ちゃんと息できるスペースは空けるのよ」
「わかってる……あっ、唯さまの息が……」

 美女二人のすべすべの人肌と体温、それに四つの膨らみを顔に受けて、更に唯の興奮が高まる。顔を胸でパフパフされるのが、これほど気持ちいいとは思わなかった。自然に柔らかい乳房の下をキスしたり、舌でぺロリと舐めてしまう。

「あんっ……はん……ゆ、唯さま、胸を舐めては……か、感じちゃいます」
「雛菊ばっかりずるいな……んんっ、やんっ! 噛んじゃダメですよ」

 唯は目の前にある胸を吸ったり、舐めたり、キスしたり、甘噛みしたりと好き放題だ。そしてミシェルと雛菊があげる嬌声のハーモニーを楽しむ。

「ああっ、気持ちいい……」

 顔とペニスの両方を胸で愛撫され、唯の頭がボーっとなってくる。緩々とした快楽に身を委ね、いつまでも感じてしまいたくなってしまう。
 そのソフトな快感を楓が破った。唯の足元から楓は胸で挟まれているペニスを覗き込んで、

「唯さまって結構おちんちんが長いんですね。それじゃ、頂きます」

 四つの胸に顔をつけ、胸の谷間から楓が唇で亀頭の先をキスする。いきなりの刺激に、唯の体がビクッと跳ねる。

「楓のキス、唯くんは気に入ったみたいね」
「ん、んむ……ちゅっ……ちゅっ、ぺちゃ」

 クスクス笑う由佳の声も聞こえない。突然の違う刺激に唯の脳が焼けるような強烈な快感を訴える。楓の柔らかくて濡れた唇に先っぽをキスされると、頭に ツーンとするような刺激がする。更に尿道をペロペロと舐められると、更に気持ちよさが加速した。シャフトを包む柔らかなバストと、先端に口付けする唇にメ ロメロだ。イってしまいそうなのに、胸で顔を塞がれているので声が出ない。

どびゅ、びゅるる、びゅ、びゅ、びゅる

「あっ!」

 唇に勢い良く射精されて、楓が思わず仰け反る。胸で圧迫されていたのか、楓が顔を背けてからも勢いよく精液が天井目掛けて高く飛んだ。

「わわっ」
「ああっ」

 間欠泉のように吹き上がった大量の精液はボタボタと落ちてくると、思わず天井を見上げた楓、京、由佳の顔に直撃する。細かくなって落ちて来た白い液は三人の顔や髪、そして胸などを汚していく。

「もう、唯くんったらこんなに出しちゃって」
「髪にもかかったわよ。洗うの大変なんだけど」
「唯さまの精子、美味しいですね」

 顔中どころか髪にまでかかったのに、三人は嬉しそうな顔をする。由佳は精液の温かさを楽しみ、京は髪にかかった分を指ですくい、楓は顔にかかった精液を舐めて味わっている。
 ミシェルは唯がイッたのを確認すると、

「満足できましたか、それでは次は……」
「ま、待って」

 起き上がろうとしたミシェルの腕を唯が掴む。

「どうしました? 少し疲れましたか?」
「ち、違う……皆を抱きたい」

 荒く息をつきながら、火照った顔で唯は言う。六人は顔を見合わせてから、にっこりと微笑む。

「もちろんよろしいですわ。誰を抱かれますか?」

 芽衣の質問に唯はしばらく考えていたが、目で雛菊を示した。

「私ですか、どうぞよろしくお願いします」

 唯が起き上がると、雛菊はゆっくりと横になる。指名されたことに胸が高鳴りながら、主に抱かれることに恥じらいも感じて顔が赤くなってしまう。
 唯は雛菊の膝の裏を掴むと、腿を上にあげて陰唇を露にする。濡れたヴァギナを晒されて、雛菊はますます赤面する。

「雛菊さん……入れるね」
「はい、唯さま」

 唯の優しい声にいつものように雛菊の心がふっと包まれるような感覚に襲われる。そして、ペニスが自分の中へと入ると、雛菊の胸の中から温かみが広がった。

「あん、唯さま……嬉しいです」

 雛菊の甘える声に唯はキスで応える。いつものように唯は優しい。だが、それからがいつもの唯と違った。

「ミシェルさん、芽衣さん、雛菊さんの顔を胸で包んであげて」
「え、雛菊のですか?」

 思わぬ要求にミシェルと芽衣は一瞬何を言われたのかわからなかった。だが、唯は自分にしてもらったことを雛菊にもして欲しいらしい。

「唯さま、一体何を? あふっ」

 何が何だかわからない雛菊の顔に、ミシェルと芽衣の胸が覆いかぶさる。柔らかな膨らみは同性なので性的な興奮は無いが、確かに雛菊も気持ちいいと感じる。だが、唯の意図がわからず、雛菊は困惑してしまう。

「ゆ、唯さ……ん、あむ……」
「雛菊、喋らないで……あんっ」
「うーん、何か変な気分かも」

 雛菊の息が胸にかかり、芽衣とミシェルが身をくねらせる。唯の命令なので逆らわずに雛菊の胸を押し付けているが、同性の仲間に胸を押し付けるのは変な気分だ。
 頃合を良しと見たのか、唯が腰をリズミカルに動かし始めた。

「ん……んんっ! ん! んーん!」

 いきなり動き始めた唯に、雛菊はシーツを握り締める。顔が塞がれているので、周りが見えないことに不安を感じてしまう。深く浅くヴァギナを突かれると体 が勝手に火照って、体全体が快楽を貪ろうとする。息苦しく、声も出せず、周りも見えないのに唯のペニスが気持ちいい。徐々に胸を圧迫されるのも気持ち良く なってしまう。

「ひ、雛菊……そんなに息を吹きかけないで……あんっ」
「まあ、苦しいから仕方ないかも……やんっ」

 雛菊の荒い息が胸の下からかけられ、芽衣とミシェルは微かに快楽を感じる。温かい息とピクピクと動く顔の動きに、唯の痴態で興奮した体が反応しているのだ。
 唯はピストン運動を続けながら体を前に倒す。雛菊の上に乗っている芽衣とミシェルの胸に自分の顔もポスンと乗っける。

「んんっ! ん! ん!」
「ゆ、唯さま。雛菊が」

 胸に圧迫され、雛菊の呼吸が難しくなる。軽い酸欠状態になり、それに呼応するかのように膣壁が狭くなる。ギューっとペニスを締め付ける膣にシャフトが擦れて、ますます雛菊は悦楽を感じていく。酸欠と快感に頭が朦朧とした。

「ふふっ、雛菊さん可愛いよ。いっちゃって」
「んっ! んんーーーーーっ!」

 唯の声が心に届いて、雛菊の体がビクンと跳ねる。膣がギュウギュウに締まり、そのきつさに唯は我慢していたものを吐き出す。

どびゅ、びゅる、びゅっ、びゅっ

 絶頂に押しやられた雛菊の体が痙攣したように何度も跳ねる。精液を膣内に出されるたびにその温かさに雛菊は下腹部から幸せと快感を得ていく中、朦朧とし た意識はますます混濁していく。顔に押し当てられた胸も、自分の中に入っているペニスも、子宮に溜まっていく精液もどれもが快感だった。

「あ、雛菊……んんっ」
「やん、気持ちいい」

 雛菊がくぐもった声で何度も叫び、芽衣とミシェルの胸に響きを伝える。それにまた微かな刺激を感じて、二人は戸惑ってしまう。

「二人とも胸離してあげて、雛菊さんもそろそろ限界だと思うから」
「はい」

 芽衣とミシェルが胸を離す。雛菊は荒く息を吐いて、虚ろな目を唯に向ける。

「雛菊さん、良かったよ」
「唯さまぁ……私も良かったです」

 頬にキスされても雛菊は小声でしか返事ができない。息苦しさが頭の快感を増幅して押し留めていき、何度も軽くイってしまう。頭が混濁して、唯のことしか考えられない。

「じゃあ、次は京さんね」
「私?」

 唯が次は京を選ぶ。クールな顔を微かに崩して、京は唯ににじり寄る。

「それじゃ、雛菊さんの上に四つん這いで乗って」
「バックからするの?」

 京は言うとおりに雛菊を跨いで四つん這いになり、期待するようにヒップを唯に向ける。うっすらと愛液で濡れた陰唇は誘うように、軽くスリットを開いている。雛菊の上というのが気になったが、唯への興奮が勝った。

「唯……いつでもいいわよ」
「京さん、雛菊さんの胸を掴んで」
「えっ……こう?」

 普段とは違う唯の希望に、京は怪訝そうな顔をしながら雛菊の胸を軽く握る。エクスタシーの余韻にまだ浸っている雛菊は微かに眉を動かしただけで、京の手の平を受け入れる。
 それを見て、唯は京の腰を掴んで膣口に亀頭を突きこんだ。

「ふぁん!」
「ああっ!」

 京と雛菊の両方が一オクターブ高い歓喜の悲鳴をあげる。ずぶりと一気にペニスが貫き腰を打ちつけられ、京の体が前にずり上がる。それと同時に京の手が雛菊の胸を前に押し込む。唯は大きく腰を動かし、強く長いストロークで動き始める。

「はっ、あんっ、ふあっ……唯ぃ……あん、いいの」
「やっ、京、胸に力入れないで」

 体が押され、京の体重が前にシフトする。自然と雛菊の胸に置いた手に体を預けてしまうので、ぐっと揉んでしまうのだ。

「あっ、はぁん……し、仕方ないでしょ、押されてるんだから」
「あっ、だめ、手どかして」

 胸の形を崩されるほど力をかけられ、雛菊はかなり強い刺激を受ける。イッた直後なので、胸を押し潰される痛みも快感に転じてしまう。

「ひゃん、やん……あん、あん、ふはっ」
「だめ、京、だめ……どいて、あん、んっ」

 柔らかな胸に手を置いているため、京は体を安定させることが出来ない。上半身を柔軟な乳房に預けているため、ペニスを打ち込まれる度に動きにバランスを崩されてしまう。体が大きく揺れて、唯の動きを受け止められきれないのだ。

「や、唯……ベッドの上に手を置かせて。あん……これ辛いの」
「だめ。京さんと雛菊さんがくっついているのが見たい」

 唯の甘い囁きに二人は満たされる。だが押し寄せる快感に耐える二人には、その愛の言葉にもますます辛くなってしまう。

「ふあっ、あんっ、ひあっ」
「でも、辛そうだね。楓さん、京さんの顔を胸で挟んであげて」
「わかったわ」
「ちょ、ちょっと待って……んむっ」

 楓の胸が京の顔を受け止める。同性の胸に顔を埋めるのは京としては不本意なのに、唯に膣奥まで突かれて前のめりになるしかない。確かに柔らかくて気持ちいいのだが、京の心が嫌がってしまう。

「やっ、やだ、唯……お願い、楓やめて」
「唯様の命令だから。たっぷり楽しんで」
「こ、この……あん……ひあっ、あ、後で覚えてなさい」

 グラグラと頼りない体をペニスで何度も突かれ、京は普段よりずっと早く体が絶頂に達しそうになってしまう。女の胸に顔を抱かれてイクのは嫌なのに、膣壁を勝手気ままに擦る亀頭のエラの感触が痺れるほど気持ち良い。

「今日の京さん、一段と可愛いよ。もっと可愛いとこ見せて」
「よ、よして……あ、あう……い、イク、イク、イクゥゥゥゥ!」

 楓の胸に顔を思いっきり埋めて、京の体がエクスタシーに達する。

どびゅ、びゅっ、びっ、びゅるっ

 それに合わせるように唯も精子を放つ。腰を思いっきり突き出して、京の体が前のめりになるように体重をかける。京は雛菊の胸を押しつぶし、楓の胸に身を任せるしかない。

「痛い! や、京、やめて、ああん」
「ふわっ、だめ、体が……」
「京ちゃん、よちよちー」
「ば、バカ。楓やめ……うぁぁぁ!」

 熱い精液を不可侵の子宮に流し込まれ、反射的に体が感じる。堪らなく気持ちいいのだが、同時に悔しかった。普段よりずっと感じてしまうのが情けなかった。

「あう……はぁはぁ……やん……ゆ、唯、意地悪しないでよ」
「ん、ごめんね。京さんが可愛かったから」

 背中にキスを受けると、京はそれだけで唯を許してしまうような気になってしまう。唯は収縮を何度か繰り返す膣を楽しみ、そして腰を引いて陰茎を京の中から引き出す。精液が膣圧で押し出され、雛菊の肌の上に白い染みを作る。

「それじゃ、楓さん。エッチしよう」
「はい。むちゃくちゃに犯して下さい」

 無表情でフラットな声だが、唯は楓が言葉通りに犯されるのを楽しみにしているのがわかっていた。彼女は感情の起伏を見せない分、言動でそれをカバーしているのを唯は学習済みだ。

「芽衣さん、由佳さん、そこに並んで寝て」
「え、えっと……」
「私達に何かするの?」

 芽衣と由佳は嫌な予感を覚えて、ついつい愛想笑いをしてしまう。だが唯の命令には彼が言霊の力を行使しなくても従うしかない。唯の意思が固いと見た二人は、恐る恐る並んで横になる。

「それじゃ、楓さん二人の上にうつ伏せに寝て」
「こうでいいの?」

 芽衣と由佳の真ん中に楓は体を横たえ、二人に乗っかる。そしてそのまま芽衣と由佳の上へと身を預ける。胸の上に柔らかな胸を乗せられ、楓の顔が驚く程近いことに芽衣と由佳はドキリとする。

「それじゃ、いくよ楓さん」
「好きにして下さい」

 楓の上に重なるように唯はその身を乗せて、下からペニスを挿入する。

「ん、あんっ……んっ……」

 膣にずぶずぶと沈みこむペニスの感触に、楓が眉を寄せる。これこそ楓が望んでいたものだ。
楓がこぼす温かな吐息を間近に受け、芽衣と由佳は心が勝手にドキドキしてしまう。普段は無表情な楓をここまでメロメロにする唯に、雌としての本能が期待を寄せているからか。

「んあ、あっ、はんっ、あん」
「あんっ! か、楓」
「やっ、こら楓。胸を掴むな」

 揺れる体を抑えるため、楓が手近にあった由佳と芽衣の片胸を掴む。ただでさえ片胸を楓の胸で擦られて変な気分になっているのに、これ以上楓に気持ちよくさせて欲しくなかった。

「だーめ。楓さん、一杯揉んであげてね」

 唯はわざと意地悪な声を出し、楓の手に自分の手を重ねる。

「や、やんっ、あ、あっ、唯さま……直接揉んで」
「唯くん、意地悪しないでぇ、あぁん」
「ふあ、唯さまぁ……はん、あん、ひゃん」

 楓の手を使って揉まれる胸に、芽衣と由佳は意思に反して感じてしまう。いつもの少年の手ではなく、楓の手の平なのがもどかしく、それに翻弄されてしまうのが恨めしい。
 楓は素直に唯のペニスを楽しむ。唯が自分を犯してくれているのが堪らなく気持ちよい。彼女はこのおちんちんが欲しくて仕方なかったのだ。普段感情の起伏が少ない分、唯に抱かれるときは恐ろしいくらい感じる。

「あっ、あふっ、唯さま、突いて、突いて、おちんちん突いて下さい」

 膣壁のひだ一枚一枚が感度の高いセンサーのように摩擦を感じ、楓の体がぶるぶる震える。ひたすら気持ち良かった。乗っかっている二人の柔らかな体も、掴んで揉み潰している胸も素直に楽しんでしまう。

「あっ、あんっ、あんっ、あんっ、胸気持ちいい」
「ひゃあん! か、楓!」
「ば、バカ、変なこと言わないで……ああっ」

 楓の胸の重みと自分達の胸を揉む手に、由佳と芽衣は気分が高まっていく。同性愛者ではない二人は初めて感じる感覚を素直に受け入れられず、困惑する。それでも刺激は与えられるので、楓の愛撫に理性が流されていく。
 奉仕だけで唯に触ってもらえなかった楓は、貪るように彼のペニスを味わう。

「あっ、ひはっ、いいです、唯さまのおちんちん、好きです」
「僕も楓さんのあそこと楓さん自身が好きですよ」
「ひゃぁん、もっと言って、唯さまぁ」

 唯の力を持った言葉に、楓の快感が火に油をそそいだように一気に膨れ上がる。胸の奥が熱くなり、脳が焼けて何も考えられなくなってしまう。愛液が溢れ出し、ペニスが出たり入ったりする度にジュブジュブと音を立てる。

「も、もう、イク、イク、イきます……唯さまも」
「うん、一緒に」
「ひゃぁぁぁん、あ、あ、あぁっぁぁん!」

 ぶるぶると体が震え、楓の体が絶頂に達する。

びゅる、びゅっ、びゅっ、びゅくびゅく

 同時に唯も達して、楓の中に精液を撒き散らす。その白濁液の熱さに、楓は絶頂の中で更に高みへと押し上げられる。唯はそれを見ながら、収縮を繰り返す膣を陰茎で味わっていた。

「ふあっ、ああっ、あっ、あくっ」
「か、楓。ちょっと待って」
「ああっ、し、下の人のことも考えて、ふあっ」

 ギュウッと痛い程に胸を掴まれて、芽衣と由佳は顔をしかめる。力一杯握られるのはかなりの痛みなのに、快感が混じってしまう。唇の端から楓の唾液が零 れ、二人の顔にかかるが避けようもない。無愛想な仲間が目を虚ろにするほどの絶頂に達している姿に、芽衣も由佳も心臓の鼓動が高鳴る。

「ふあああぁ」

 張り詰めていた筋肉が弛緩して楓が芽衣と由佳の女体の上に体を投げ出した。唯がペニスを抜き取ると、だらしなく口を開いた膣口から精液がドロリと出る。白い液は太ももを伝って二人の体へポタリポタリと落ちていく。

「次は芽衣さん」
「あ、はい。ただいま」

 苦しそうに呼吸する楓の顔を覗いていた芽衣は、慌てて彼女から離れる。

「芽衣さんはバックからね」
「嬉しいですわ。抱いて下さい」

 あぐらをかく唯のペニスを掴み、芽衣は自分の膣を彼の怒張へと合わせる。そして後ろ向きにスムーズに腰を落とす。

「あぁぁぁんっ、入りましたわ」

 ゆっくりと自分の動きに連動して入ってきたシャフトの感触に、芽衣はうっとりする。何度入れて貰っても、唯の陰茎は常に芽衣の心身を満たして快感に狂わせてくれる。主の体に芽衣は心酔していた。

「うん、芽衣さんの中に入っちゃった。芽衣さんの体、僕は好きだよ」
「ひゃぁん、そ、それなら嬉しいですわ、あん」

 囁き声に反応して、芽衣のアソコが愛液を漏らして唯のペニスをぐっと咥え込む。芽衣の耳に息が吹きかかり、後ろから回された手に胸を揉まれるとますます心が溶けそうな感じだ。

「ミシェルさん、由佳さん。芽衣さんの胸を挟んで」
「えっ? 唯さま、わ、私は……」

 唐突な唯の命令に芽衣は戸惑う。

「ま、またですか?」
「はいはい、任せて」

 由佳はおずおずと、ミシェルはノリノリで芽衣に近づく。

「芽衣、気持ちよくしてあげるから」
「こら、ミシェル。待ちなさいって……あっ」

 四つの大きな胸がぷにゅんと芽衣の大きな膨らみを包む。

「どうかしら、芽衣?」
「み、ミシェルやめなさい、あんっ!」

 自分では気づかないが、女性の胸の柔らかさが凄まじく心地よいことに芽衣は驚く。道理で男が胸を見つめ、触りたがるわけだ。自在に動かし、気持ち良くさ せようとするミシェルと、ぎこちない動きで胸を押し付ける由佳のコントラストに、芽衣は声が漏れ出てしまうくらいの刺激を感じる。
 芽衣が身を硬くして気持ちよさに耐えているのを体で感じ、唯が耳をペロリと舐めて囁く。

「芽衣さん、気持ちいいでしょ」
「はふん、あん。そうですが……こ、こんなのされたら、変なクセがついちゃいますわ」
「いいじゃない。友達とは仲良くしなくちゃ」

 頃合を良しと見たのか、唯が腰を突き上げ始めた。自分の体重でズンと子宮口まで亀頭で突かれて、芽衣は脳まで貫かれているような錯覚を覚える。

「あ、ああっ、きゅ、急に動かないで下さ……や、あっ、あふっ」

 体を小刻みに揺すられ、細かなストロークで芽衣は膣奥を先端で叩かれる。それだけでも、どんどん気持ちが昂ぶっていくのに、更に胸同士が擦れるのだ。

「やっ、ふ、二人の胸が……だ、だめ押し付けないで……あ、あっ」

乳首が美女の柔肌を滑り、胸の膨らみを柔らかな乳房で愛撫される。普段と全く違う感触のセックスに、芽衣は体がゾクゾクする。

「ひゃあん、唯さま止めて。こ、こんなのダメですわ」
「何で? 芽衣さん普段より感じてるのに……繋がっているからわかるよ」
「で、でも……由佳とミシェルの胸が……」
「芽衣さんの喘ぎ声、とってもいいのに」
「ひぁん、やっ、あっ、ああっ、ふあっ、きゃん」

 唯の言葉に体に痺れるような快感がはしる。とても気持ちいいのだが、芽衣の心に恐怖心が広がる。同性に愛撫され、自分は感じているのだ。ノーマルだと思っている芽衣は、自我が崩されることに恐れを抱いていた。

「やっ、い、嫌なのに……嫌なのに、あんっ、あっ、いいの、いいの」

 だが、熱いペニスに自分の子宮口を叩かれる度に心の抵抗が壊されていく。主に抱かれて気持ちいいのだ。快感に自分のプライドなんてどうでも良くなっていく。そして一線を越えると、ミシェルと由佳の背に手を回して引き寄せていた。

「あっ、おっぱい気持ちいい、して、もっとして、もっとおっぱいして」
「ちょっと、芽衣。大丈夫? あふっ、ひゃん」
「あんっ、やっぱり唯さまのおちんちんにやられちゃったのかしら?」

 由佳とミシェルの胸の圧迫に、芽衣の乳房が潰れてふにふにと形を変える。堪らえきれない快感に芽衣は雌としての本能に身を委ねていく。一度、理性を手放すと後は簡単に頭が悦楽に染まった。

「い、イきます。唯さまぁ、わたし、わたし」
「いいよ。一杯楽しんで」
「い、イクゥゥゥゥ、あっ、ひゃ、ああん、ふああ、あう、あんっ!」

 ぎゅっと由佳とミシェルに抱きつき、芽衣はエクスタシーに到達する。たっぷりと解された膣が蠕動して、唯のシャフトを擦りながら包み込む。

びゅる、びゅるるるるる、びゅしゅっ、びゅく

 勢い良く精子の塊を唯の尿道が吐き出す。子宮口近くで出たそれは、芽衣の中を一杯に満たしていき白く染め上げる。芽衣の膣壁は妊娠を望むかのように精液を奥へ奥へと送り込むように動く。その動きを陰茎で感じ、唯の心にもまた満足感が広がる。

「ああっ……唯さまぁ……」
「め、芽衣ったら……」

 一瞬白目をむきそうになるほど感じていた自分の上司を見て、由佳は言葉も無い。改めて自分の想い人の凄さを認識させられてしまう。最高のエクスタシーに、芽衣は意識が飛んでいた。
 ぐったりと自分に寄り掛かる芽衣を由佳は抱きかかえ、そっとベッドの上へと寝かせる。柔らかくなったペニスが抜けると、愛液と精液が混じったミックスジュースが流れ出し、美貌の女社長の股間を汚す。
 それを見てから、唯はにっこりと由佳に微笑む。

「次は由佳さんでいい?」
「あ、うん……いいんだけど。その……」

 普段は嬉しさで一杯になる由佳も、今回はうっすらと冷や汗が滲み出るのを止められない。

「ミシェルさんの胸を揉みながらしようね」
「ちょ、やだー。そんなのやだー」

 唯の満面の笑顔を見て、由佳が思わず叫ぶ。その細い肩をミシェルがにっこりしながら掴む。

「由佳ちゃん、たっぷりと可愛がってね」
「嫌よ、嫌。ちょ、ちょっと唯くん、お、押し倒さないで……ひゃん」

 唯に押し倒され、由佳の体が仰向けになる。心は嫌がるのだが、彼に触れられるだけで体が動かなくなってしまう。多分、唯の言う通りにさせられてしまうのだろうと、由佳は抵抗するのを諦めた。
 時間はまだ午後三時、唯と彼らを取り巻く美女が楽しむ時間はたっぷりとある。宴はまだまだこれからだ。



「あぅ……いま何時頃だ?」

 雛菊がベッドの上でむくりと体を起こす。既にとっぷりと日が暮れて、窓の外は闇に包まれている。普段は唯に抱かれて心地よい満足感を覚えつつ爽やかな起床ができるのだが、今回は精神的な疲れがそれを上回っていた。

「わからない。夜なのは確かだけど」

 京もそれに合わせて身を起こし、雛菊に答える。彼女の表情にも何処と無く疲れが見える。
 他の四人も二人が起床したのが合図だったのか、のっそりと上半身を起き上げる。体はすこぶる快調なのに、楓とミシェル以外は酷く疲れていた。唯にたっぷ りとセックスしてもらった満足感はあるのに、仲間に愛撫されたという事実がミシェルと楓を除いた全員にショックを与えていた。

「今日は何だか新鮮だったね」
「新鮮すぎるって」

 ミシェルのうきうきしているような声に、由佳は頭を押さえる。あれから胸を揉んだり揉まれたりしながら挿入されたり、胸を擦りあわされたり、極めつけは五人の胸の愛撫を受けながら抱かれたのだ。仲間に愛撫されたという出来事の所為で、非常に気まずい。

「クセになっちゃうかも」
「じょ、冗談じゃないぞ」

 ミシェルの言葉に雛菊はうんざりした顔をする。とてもじゃないが、同性の愛撫などに雛菊は精神的に耐えられない。

「なっ、何するのよ!?」

 突然楓に両胸をふにっと触られた京が叫ぶ。

「いや、京の胸……柔らかかったから」
「だからって揉まないでよ」

 京は慌てて腕を組んで胸をぎゅっとガードする。

「ひゃんっ! ちょっと、芽衣!?」
「あ、ごめんなさい。つい手が出ちゃって……」

 比較的他の仲間より仲が良い相手に胸を触られて、由佳が後ずさる。同じ職場に居るのだ、同性愛的なことは勘弁して欲しかった。

「こら、雛菊も触るな!」
「す、済まない。つい……ば、バカ。ミシェル離せ」
「ふふふ、いいじゃない……京、私のおっぱい好きなの?」
「ち、違うわよ。何だか釣られて……由佳、やめて!」
「ご、ごめん……楓、なに思いっきり揉んでるの!」

 お互い胸の柔らかさが忘れられず、ついつい触ってしまう。男ならむしゃぶりたいような胸ばかりなので、一度味わったら病みつきにもなるだろう。仕方ないと言えば仕方ない。

「この、いい加減にしなさい!」

 芽衣が枕を掴むと、思いっきりミシェルの頭を叩く。それに黙っているミシェルではない。

「やったな、こいつ!」

 芽衣をミシェルが枕で叩き返すと、それが合図になったようにピローファイトに突入した。枕とクッションが飛び交い、乱戦を繰り広げる。自分の胸を守るという意識があるので、全員が持っている普段の冷静さを忘れてついエキサイトしてしまう。

「みんな起きた? コンビニでおにぎりいっばい買ってきたんだけど……何してるの?」

 笑みを浮かべながら入ってきた唯は、ベッドの上の光景に怪訝な顔をする。髪を振り乱し、全員が本気で枕投げしていたのだ。唯が扉に立っているのを見て、全員の動きが固まった。






 第一回唯様会議の採択によって立てられたパイズリ計画は、こうして幕を閉じた。当初の唯を満足させるという目的は大成功と言っても間違いなかった。全員におっぱい好きという属性がついたという後遺症を残して……。























   































画像掲示板レンタルアダルト無料ホームページ